WaterMind PC Blog

PCとネットワークに関するニュースコラム.

BTXミドルタワーはこうなる?

2005-01-03 22:10:09 | 自作PC
 PC自作派にとって,BTXは気になる動向だ.ケース・電源・マザーボードをすべて変えてしまう新規格だけに,ATX資産をため込んでいる自作派の一部には,この規格の頓挫を願っている人々もいるようだ.BTXケースに関しては,CM-StackermicroBTXのケースについては,既にイメージを持たれている方も多いと思うが,自作派の主流であろう一般的なBTXミドルタワーについては,未だはっきりしたイメージを持てずにいる方が多いのではないだろうか?

 日本に再上陸を果たしたGATEWAYが発売しているBTXミドルタワーマシン705JP.このPCの販売店であるJoshin webにある705JPの試用レポートは,この疑問に対するある程度の回答を与えてくれそうだ.このレポートの中には,705JPの内部構造の画像も公開されている.

 BTXミドルケースで特に気になるのは,エアフローだ.705JPの内部画像からは,一見して,「フロントファンによる吸気を,漏らすことなくダクトにより,CPUとチップセットに吹き付け,その後リアファンで排気」というエアフローが見える.ダクトの下はわからないが,CPU回りのレギュレータやコンデンサも同時に冷やされているようだ.これはATXの曲がりくねったエアフローよりも直線的,合理的,効果的だ.またこの画像からはよくわからないが,HDDについては,「第2フロントファンにより吸気し,HDDを側面から冷やし,その後リアファンから排気」のように見える.これはほぼ従来のATXと同様と言える.

 これを見たところ,BTXミドルタワーケースの,ATXミドルタワーに対するアドバンテージは,CPU・CPU回り・チップセットの冷却と排熱に関して,十分あるようだ.逆に気になるのは,外気の直接吹きつけのために起こる,CPUヒートシンクに溜まるホコリの量だろうか.PCの設置環境にもよるが,フロントファンにはエアフィルターが必需かもしれない.