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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

要素がとっ散らかってる印象だった『ボクの殺意が恋をした』

2021年09月12日 23時51分47秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年夏ドラマで面白かった順位:2/2
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アクション
ラブコメ
暗殺者

【あらすじ】
男虎柊(中川大志)は、
幼い頃に両親を亡くし、
両親の友人・男虎丈一郎(藤木直人)に育てられた。
ある日、丈一郎は何者かに撃たれて亡くなってしまう。

突然の出来事に柊は悲しみ、混乱するが、
丈一郎と知り合いの刑事・綿谷詩織(水野美紀)から
驚くべき事実を聞かされる。

それは、警察にはSecret Operation Service・通称SOSという
極秘の殺し屋組織があり、
丈一郎はSOSに所属する殺し屋だったというのだ。
そして、彼を殺したのは人気漫画家の鳴宮美月(新木優子)だと告げる。
事件現場付近の監視カメラには、
美月が丈一郎を撃ち、
海に落とすまでの一部始終が映っていたからだ。

しかし、それはフェイクだった。
ある事情で美月に扮していたのは、
実は柊の初恋の相手、葉山葵。
さらに、丈一郎を殺した真犯人は別にいて、
その人物は葵と絡む重大な過去と密接な関係があった。

真犯人の正体とは。
そして、柊や葵を巻き込んだ事件の結末とは。

【感想】
要素がミックスされすぎて、
ちょっとついていけなかった。。。
殺すべきターゲットをいつも結果的に救ってしまい、
しかもボディガードまで依頼されるという
コメディのままでいて欲しかった(笑)

結局、最初からそうなんだけど、
葵を助けしまうのは柊の意志なので、
そもそも大して復讐する気なかったんじゃないかって。
それなのに復讐にフォーカスするから、
ガチなのか冗談なのかわからなくて。。。

しかも、真犯人は別にいて?
死んだ人は死んでなくて?
っていう、後からどんどん要素が足されていくから、
ちょっとお腹いっぱい。
しかも、葵は柊の初恋の相手って、
小学校のときの気持ちを
いつまで引きずってるんだっていう違和感。

サスペンス路線に持っていきながら、
コメディ要素もありーの、
ラブストーリーも入れーので、
途中からよくわからなくなっちゃった。
最終回とかもう無理矢理風呂敷を畳んだ感(笑)

あと、キャラクターも謎めいていたのが、
この物語に入り込めなかった一因ではあるかな。。。
まずは、デスプリンス(鈴木伸之)の意味不明さ(笑)
『ルパンの娘』の円城寺さんを彷彿とさせるキャラだけど、
葵を狙っていたのが、
いつの間にやら恋心に変わっていたのが謎。

途中から出てきた莉奈(松本穂香)も、
キャラ自体は不思議ちゃんだけど、
物語上必要だったかなっていう。
もはや中川大志といっしょにいるのを見ると、
「auのCMでは?」って思うほど(笑)

他にも、『キングスマン』や『ベスト・キッド』などの
洋画の要素もあったけど、
"形だけ"だったからあまり見映えせず。。。

第9話で、
柊と葵はいっしょにいると、
お互いに「殺そうとしたこと」と
「殺されそうになったこと」を思い出すから
離れ離れになる選択をしたはずなのに、、、
結局くっついたな。。。
そんな割り切れるものだろうか。

総じて、いろんなものを入れ込みすぎて
よくわからなくなってしまったというのが
正直なところでした。。。

ボクの殺意が恋をした|読売テレビ・日本テレビ系

中川大志 主演!身体能力100点 ルックス100点 でも、殺しの才能0点。最高に“間が悪い”殺し屋が、標的を殺すどころか恋しちゃう⁉殺意と恋...

ボクの殺意が恋をした|読売テレビ・日本テレビ系

 

喜多見チーフのキャラクターが圧倒的かつ医療従事者たちへの最大限の賛辞ドラマだった『TOKYO MER~走る緊急救命室~』

2021年09月12日 23時48分35秒 | ドラマ
【個人的な評価】
2021年夏ドラマで面白かった順位:1/1👑
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★★★
    音楽:★★★★★

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
医療モノ
救急医療
型破りの医者
恩を仇で返す

【あらすじ】
事故・災害・事件の現場へと駆けつけて、患者を救うために発足した救命救急チーム“TOKYO MER”。

チームメンバーは7人。
チーフドクターの喜多見幸太(鈴木亮平)、
研修医・弦巻比奈(中条あやみ)、
看護師・蔵前夏梅(菜々緒)と
ベトナム人看護師・ホアン・ラン・ミン(フォンチー)、
麻酔科医・冬木治朗(小手伸也)、
臨床工学技士・徳丸元一(佐野勇斗)。
そして、厚生労働省の官僚であり医師の音羽尚(賀来賢人)。
その誰もが救命医療のスペシャリストたちだ。

大規模な事故や災害が起きると、
チームは現場へと急行する。
自分たちの危険は顧みず、
常に被害者の命を最優先するメンバーたち。
時には、複数の患者を危険極まりない事故現場で
オペをするという前代未聞な行為も。

特に喜多見はその意識が顕著で、
過去にはテロリストを救ったこともある。
それがやがて大きな悲劇につながるとことも知らずに。。。

TOKYO MERの解体を目論む勢力もある中、
果たして彼らの運命は。。。

【感想】
今季最初の最終回。
そして、個人的には今季一番面白いドラマだった。

緊急性の高い大規模な事故や災害。
現場に急行し、
多くの患者の治療に当たるTOKYO MERのメンバー。
その緊迫感あるストーリーは、
それだけでスリリングな体験ができた!

しかも、キャラクターの描かれ方も秀逸で。
決めゼリフじゃないけど、
「医師の喜多見です〜」ってのは、
聞くだけで安心する力があったよね。
彼の真っ直ぐかつ情熱にあふれたリーダー像は、
上司に欲しいと思った人も少なくないのでは。

喜多見チーフのよかったところは、
大胆な行動力と的確な判断力、迅速な決断力。
敵でも救うことを厭わない明確な医師としての役割を貫く姿勢。
それ以上に、弱音、悪口、愚痴、不満などの
ネガティブ発言を一切しなかったこと。
どんなに嫌な人がいて、
途中までいがみ合っていたとしても、
「あなたが協力してくれたおかげです」
とポジティブに相手を褒める姿勢は素敵だなと思った。
そんな背中を見ているから、
チームのメンバーも育つんだよなあ。

それだけに、妹の鈴香(佐藤栞里)が
爆発の犠牲になったときは涙なしには観れなかったね。。。
あれだけポジティブの塊だった喜多見チーフが
絶望のどん底に陥ってしまって。

そこがこのドラマの一番の見どころだったと思う。
これ、毎週「死者は……ゼロです」
と清川標(工藤美桜)が報告するのがお決まり。
毎週数字を報告するから、
勘のいい人は「これ絶対どこかで死者1名ありうるだろ」って思ったはず。
僕はTOKYO MERのメンバーの誰かかなって予想してたんだけど、、、
まさかの最終回直前にて、
しかも喜多見チーフの妹っていう。。。
"0"以外の意味がない状況が、
ついに"1"になってしまう衝撃は大きい。
ここまで数字を意識したドラマもそうはないんじゃないかな。

『ワンピース』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』もそうなんだけど、
"完全敗北"がある物語って面白い。
どん底からの復活劇が映えるから。
あんまり日本のドラマでそこまで大きな敗北ってないんだけど、
このドラマはそれをやってのけた。
だからこそ、ここまで印象深い作品に仕上がったのかなと。

音羽先生のキャラクターも好きだったなー。
最初はTOKYO MERの解体を目論む勢力からの差し金だったからね。
常にみんなから一歩引いたところにいて。
『鳥人戦隊ジェットマン』(1992)の
ブラックコンドルを彷彿とさせる役どころがハマる要素だった。
でも、彼は彼で目指すべき医療の形があって、
実はメチャクチャ日本の未来を考えているっていうギャップに萌えたよ。
第1話の最後に、
喜多見チーフと握手しなかったから、
最終回ではするかなと思ったけど、しなかったね(笑)

世界は今コロナ禍真っ只中。
医療従事者の方々の働きには感謝してもしきれない。
このドラマは、
そんな医療従事者を主軸にして、
彼らの苦悩と葛藤、あるべき姿、果たすべき役割をかっこよく描き、
それらに対する最大の賛辞を贈っていた。
濃厚かつテンポのよいストーリーに、
個性的なキャラクターが加わって、
本当にハリウッド映画並みの感動と興奮があるドラマだった。
やっぱりエンタメには、
現実を応援する力があるということを改めて感じたよ。

TBSテレビ「日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」

TBSテレビ 日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』の公式サイトです。毎週日曜よる9時放送。主演・鈴木亮平。共演は賀来賢人、中条あ...

TBSテレビ