おやじのこだわり田舎暮らし

自然にやさしく 美味しく安心して食べられる作物作りと スローライフな田舎の生活を楽しむ。

エンゼルトランペット

2007-11-24 07:49:28 | 田舎の風景
この二、三日めっきり冷えて朝霜が降りるようになり、エンゼルトランペットの花もそろそろ終わりである。
これとと似たような朝鮮朝顔と呼ばれるダツラも有るが、花が下向きでなく上向きで、
棘があるので区別することが出来る。

何れも全草に、有毒のアルカロイドであるアストロピンスコポラミン等を含むので、取り扱いに注意する必要がある。
これらは鎮痛作用もあり、江戸時代の医師華岡青洲が麻酔薬として使用したことでも有名である。

園芸種も有り花の色も、白 黄 ピンク オレンジ等があるらしい。






こちらがダツラで、ナス科らしくナスビよく似た葉や棘が見られる。


やまなしの実

2007-11-17 08:04:46 | 山の恵み
先日きのこを探しに山に入ったが、目的の松茸やシメジもまったく無くコロカワが数本採れただけであった。

帰りの道で毎年実をつける やまなしが落ちていたので拾って我が家に持ち帰る。


宮沢賢治の童話に『やまなし』がある。
山の谷底に住んでいる、蟹の親子の物語であるが、引用してみると。

そのとき、トブン。
 黒い円い大きなものが、天井から落ちてずうつとしづんで又上へのぼつて行きました。キラキラツと黄金(きん)のぶちがひかりました。
『かはせみだ』子供らの蟹は頸(くび)をすくめて云ひました。
 お父さんの蟹は、遠めがねのやうな両方の眼をあらん限り延ばして、よくよく見てから云ひました。
『さうぢやない、あれはやまなしだ、流れて行くぞ、ついて行つて見よう、あゝいゝ匂(にほ)ひだな』
 なるほど、そこらの月あかりの水の中は、やまなしのいい匂ひでいつぱいでした。
 三疋(びき)はぽかぽか流れて行くやまなしのあとを追ひました。
 その横あるきと、底の黒い三つの影法師が、合せて六つ踊るやうにして、山なしの円い影を追ひました。
 間もなく水はサラサラ鳴り、天井の波はいよいよ青い焔(ほのほ)をあげ、やまなしは横になつて木の枝にひつかかつてとまり、その上には月光の虹(にじ)がもかもか集まりました。
『どうだ、やつぱりやまなしだよ、よく熟してゐる、いい匂ひだらう。』
『おいしさうだね、お父さん』
『待て待て、もう二日ばかり待つとね、こいつは下へ沈んで来る、それからひとりでにおいしいお酒ができるから、さあ、もう帰つて寝よう、おいで』
 親子の蟹(かに)は三疋自分等の穴に帰つて行きます


最近小学校の教科書に採用されているのか、実の注文があったり、校庭にやまなしの木を植えるところも多いとのこと。







齧ってみるが、甘酸っぱくて渋いが、焼酎に漬けて果実酒してみようと思っている。
カリンと同じように、咽や咳にも良いらしい。

農業祭

2007-11-10 12:24:38 | 農業
11月のこの時季、町内でJA主催の農業祭が催される。

普段ほとんど人の見られない、JAの店がこの日ばかりは賑わっている。
花や野菜の苗、鮮魚や乾物と果物、刃物や生活雑貨等の出店と共に、人出をみこしての
いつもの祭り屋台が軒をつらねている。




恒例となった町内の宮崎神楽団による公演も、出演者が顔なじみのため観衆からの拍手も多い。




当地では古くから和牛の飼育もされていて、丸焼きコーナーも有り人気がある。




町内の野菜栽培農家による、農産物品評会もあり、審査で選ばれた優秀品は表彰される。
特産の赤ねぎを始め何れも素晴らしい品物ばかりで、展示後終了時には即売されるが、安くもあり大人気で直ちに完売となる。




農機具や住宅機器の展示もあるが、高額商品への関心はいまひとつである。




鼈を飼う

2007-11-03 13:34:26 | 田舎の風景
今、故郷の川では亀や鼈(スッポン)が増えてきている。

田舎でも下水道が整備され生活廃水の流れ込みは無くなった反面、河川改修でやたらと川岸をブロックやコンクリートで固めると共に、水中の流れを良くするために邪魔な岩盤を削り大きな岩も取り除き平らにしてしまった。

確かに水の流れは直線的で良くなったが、水の浄化能や風情も失ったことも事実である。
川の生き物にも変化がおきていて、食べなくなった等の川魚やは増え、さらには川カニは減っていて、漁協による放流に頼るようになっている。

カニ籠を仕掛けると、本当に亀やはよく入るらしく、先日も三匹ほどだけをを貰い受け、さんの池で飼っている。
増やして、スタミナ満点のスッポン料理をと今から楽しみにしているが.......。





この池には、その後友人の採ったモクズ蟹をはじめに、餌も兼ねハエや蛙等も入っているが、は新たに入れた砂に潜っているらしく昼間は見ることはなくなった。