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記憶として-父・昭司-

2017-09-11 | Weblog


9月7日20時30分に退社。帰宅を、急ぐため貸し自転車で、駅まで急ぐ。すぐに降りだした雨は、大粒になり勢いを増した。何かを伝えるように。
ずぶ濡れのまま帰宅。家に帰ると、父の咳が、ひどい。飲み物を与えるなど素人の看病。先日、契約したばかりの深夜にも対応してくれる訪問看護所へ連絡。対処を伺う。
少し落ち着いたので仮眠。
深夜、父のうめく声で再度看病。請われるままに、オプソ剤10mg服用。それでも苦しんでいる。先ほどの訪問看護所へ連絡。訪問看護を依頼。数分で来てくれる。適切な看護をしながら、入院の検討対応をしてくれる。
現在の主治医は、往診の医師。深夜にも関わらず看護師からの電話を受けて救急車要請の判断をしてくれる。
いつか学んだ、救急車要請の電話応答を思い出しながら消防署へ電話する。数分の電話の途中でもう救急車が発車した事を告げられる。
父が、救急車を嫌がったのはサイレンの音。その旨を告げると家の近所で手を振ってくれたのをみつければサイレンを切ってくれるとの事。近づくサイレンに向って携帯のライトを振る。静まる町並み。
狭い道なのにテキパキと対応してくれる救急隊員。父をタンカに抱え、私と父を乗せ救急車にのせ病院へ急いでくれる。
数分で入院。記入を要求される数枚の書類の記入にイラツキながら、医師の診断を聞く。数日の命の終わりの診断。
それでもと祈りながら病室へ。
わずか数人の看護婦しか働いていない明け方の病棟。担当の看護師が、精一杯の対応をしてくれる。
朝を迎え担当医師が、来てくれてレントゲンとCTの指示。看護士数人に囲まれ検査へ向う父。
午前10時過ぎ夜勤を終えた長男が運転する車を頼み一度帰宅。印鑑の必要な書類に押印し、再び病院へ。
口と鼻を覆うタイプの酸素吸入機が、気に入らないのかすぐにずらす父。それでも5を示す数値の酸素吸入は、まだ軽い状態だった頃の1〜3のように鼻から吸うタイプでは、鼻が痛くなるとの事。

少し苦痛がおこるとオプソ内服液を求める父。服用後は、痛み止めが効くのか朦朧とする父。それでもまだ少しでもという思いがあるのか、ベットの上体をぎりぎりまで起こし(ほぼ直角)そこから、ベッド横の柵をつかみ自分の上体を起こす→ベッドにもたれる→自分の上体を起こすを繰り返す。見かねて立ったまま背中を支える。痩せた身体の骨が、手のひらにくい込むのが、悲しくて。
11時過ぎ、担当医に呼ばれて現在の状況、対処療法を丁寧に教えてくれる。
レントゲン、CTの画像をわかりやすく説明しながら「もって1週間」の言葉を、再度告知される。
正午前より早々の処置療法開始。苦痛をやわらげるオプソ内服液を直接腹部から微量づつ点滴のように接種する緩和処置療法。併せて食事のとれなくなったために、栄養補給の点滴。肺の炎症を抑える抗生物質の点滴。心電図を図る心臓周りの数本のチューブ。血圧を、指先で図る端末は、指先にくい込んで痛いのか、何度つけてもはずす父。父の身体をいくつもの線が、取り囲む。

腹部からオプソ内服液を取り入れる緩和処置療法が、効かないのか、経口薬を何度も求める父。緩和処置療法を説明し投入量を微量増やす。

緩和処置療法が、効いてきたのか、朦朧と半目を開けての睡眠が繰り返される。
看護師が看護する度にベッドの角度が、少しづつ倒されて行く。

どうしても、その日日程の関係でどうしても印刷発注したいデータが、あり夕方孫である長男、次男と看護を、代わってもらう。

一時、帰宅。妻に経過報告後、PCの前へ。小一時間後の作業の後。再び病院へ。

長男は、落ち着いて祖父の様子を看取っていた。一番ガタイの大きな次男が幼い子どものように祖父の様子に泣き崩れている。

息子たちは、引き続き看取りを希望するが、次男を落ち着かせる為に長男に次男を連れ出させる。

夕方より再び呼吸困難。タンが、固く切れずに呼吸音が濁ってくる。
タンの吸入を何度も看護師に依頼。

何度も何度も定期的に様子を見に来る緩和ケアの主治医。数人の看護師の優しい看護。

21時、タンをやわらかくする薬剤の投入。少しだけ呼吸音がやすらぐ。

22時消灯時間。心残りながら無事を信じて一旦帰宅。

9月9日深夜1時過ぎ携帯へ電話。臨終の連絡。家族は、全員起きて指示を待つ。次男は単車で私は、自転車で、長男と妻は車で病院へ、閉じられた扉にいらつきながら病室へ案内される。

看護師の経過報告。既に息は、していなかった。医師による死亡宣告。9月9日1時35分。

葬儀会社の選定・決定。3時30分葬儀会社の寝台車着。4時最後の帰宅。

 

※オプソ内服液---がん性疼痛を抑えるために使用されるモルヒネの液剤の商品名

 

 

 


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