明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

引っ越しする前に考える事(4)まず奈良と京都、住むならどちらがいい?・・・徹底比較  ④ 災害

2023-06-28 16:45:00 | 今日の話題

4、災害
どこに住むかを考えるに当たって家賃や生活や介護の事など色々と案じてきたが、何よりも1番大切なことは生命・財産を守ることである。多くの人々は日本は暮らしていく上で犯罪率も低く安心だと思っていて、どこに住もうと変わりないと考えがちだ。それよりも物価とか人付き合いだとか、或いは買い物の便利さや子育ての環境などを考えて決めようとする人が多い。私は今までに大きな災害には会ってはないが、テレビなどで被害状況の映像を見るともう悲惨を通り越して、何も手につかない状態になっている人々の呆然とした顔が頭に浮かぶ。勿論そういう災害から再び立ち上がって町や村を再建し、何事も無かったかのように明るく生活している人がいるのも事実である。

だが私はもう70歳を過ぎていて、この年齢で災害に遭ってもう一度生活を立て直す気力も時間も体力も残ってはいないのだ。とにかく災害の対策は1にも2にも危ない所には「住まない」に限る。ちょっと考えれば分かることだが、豪雨被害や洪水で水に浸かるのは低くて水の流れて行く先が無く、泥水が周りから集まってきて溜まる場所である。勿論川の傍が危ないのは言わずもがな。要は高台に位置していて、崖や造成地でない所が雨には強いのだ。これは調べなくても見れば分かるのだから、何もすき好んで「わざわざ水に溺れる」必要は全く無い。場合によっては町や市が丸ごと低地で、おまけに水ハケが悪い「洪水被害地区」のリストに載っている、ということも有り得る。きちんと市町村発表の災害マップを端から端までよく見て、安全を確認することが重要だ。因みに今住んでいる柏西口の一帯は高くなっている訳ではないが北と北東方向へ土地が「グーッと下がって」いて、仮に水が出ても「全部そっちに流れて行く」から問題は無い(低い地域の人には申し訳ないが、これが災害の真実である)。時折豪雨情報や洪水警報がスマホ届いて轟音が鳴り響いてビックリすることがあるが、「水」に関しては全然心配するには及ばないのである。

次に地震だが、これも今の場所は滅法「地震に強い」ようである。ここ柏では茨城・福島と千葉それに東京などで発生した場合に偶に揺れるが、隣の松戸などと比べると意外と震度も1段階位は低くて「あれ?今揺れたかな?」という程度で済んでいるようである。一番揺れるのは茨城南部が震源の時だろうか。千葉北西部の「直下型地震」などはむしろ余り揺れなくて、千葉市とか東京東部や埼玉などの方が柏より揺れは大きいようである。何れにしても柏に引っ越してきて以来大きな地震にはまだ会ってないので、案外ここは「当たり」だなと思っている。なお、ここしばらくのヤフー天気アプリで地震情報を見てみると、何だか「十勝」で微弱地震が連日多発しているようだ。先月は震度6強の地震が「能登半島沖」であった。能登半島では震度5強の地震も立て続けに起きている。そして「千葉県南部」の震度5強や千葉県東方沖でも震度5弱が発生していて、いよいよ「何かが起きるのでは?」という気になってきた。この先「南海トラフ地震」のような壊滅的な災害が起きたらどうするか?。勿論、富士山が噴火するというシナリオも当然有りうる。

そこで京都と奈良で地震が来そうな確率をネットで調べてみた。京都は都市部特に東南の伏見・山科地区が震度6以上の地震が来る確率50%となっていて、私の考えている移住先が「まさにドンピシャ」に当てはまるではないか(!?)。こりゃ駄目だ。じゃあ奈良はどうかと言うと、2018年度の地震予測で61%という南海トラフ地震が起きた場合はどちらかと言うと「生駒葛城山系」の揺れが結構大きくなりそうだ。引っ越す場合は地震の揺れもそうだが、肝心なのは建物の耐震度合いである。まあこれを考えたらマンションタイプの賃貸が良いようにも思う。奈良では比較的奈良市の東のほう、つまり「東大寺」のある方がやや安全と言えるかもしれないが、とにかくこれは市の発表しているハザードマップで確認したほうが良さそうである。今回ちょっと調べてみると、京都も奈良も意外に地震は起きている印象だ。以前、奈良で温泉旅館が地震で倒壊して被害が出たとニュースに出ていたが、「どこそこ町」まで調べておかないと「引っ越す時」には参考にならないのじゃないだろうか。実際、今の柏のアパートを決めた時には災害の事などは考えてはいなかった。今度もし引っ越すことになれば「人生最後の引っ越し」になるだろうから、災害関連については充分調べてから決めようと思う。

災害と言えば水害と地震を除くと、後は雷に火事くらいである。雷というのは勿論発生しやすい場所はあるのだが、基本働いていないので「雷が落ちる日には出歩かない」ことにしている(実に安易だ)。それに近くに避雷針のある高いビルが建っているような場所になるべく住む、という方法で避けている。まあ雷は遠くでゴロゴロしている段階で次の瞬間「頭上の炸裂する」可能性が、少なくとも何%かはあるらしい(全くの噂である)ので注意は必要だが、都市部で雷に撃たれる確率はそう高くはないだろう。雷は布団にくるまってやり過ごすのが一番だと思う(古い!)。なお、地震は確率の問題だから「地震大国の日本」にあっては、どこに住んでも大差ないとも言える。どっちにしても後10年ちょっとの人生だから、地震で家の屋根に押しつぶされて死ぬのも悪くはないかも(冗談です!)。まあ、地崩れや山火事はまず住む場所には選ばないから問題がないと思う。

結論としては1に水害を避けて高台を探し、2になるべく地震で揺れが少ない町を選び、3にビルや高い建物の近くを調べて、出来れば人口密度の高い所を引っ越し先にしたい(勿論、耐震性能の良い建物が一番であるが、これは築年数の少ない建物になるから家賃との兼ね合いである)。とにかく京都か奈良かで悩んでいたが、まず両方のハザードマップを調べるのが先、であった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿