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明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

小池都知事の抱える問題と解決

2016-11-21 14:00:09 | ニュース
豊洲の移転が再来年に延期されて、問題が多発。その間の業者の損害は卸業者だけで42億円出ると言う。すでに稼働している設備の劣化も1年間も使わず放置すれば、いざ移転となった場合にどの程度進んでいるか分からないという。海の森のオリンピック施設も、他に選択すれば損害は100億円でると言うのだが、小池都知事はどうするのか。

この豊洲市場の問題は盛り土してない事から発覚した。それから犯人探しに没頭しているうちにこんな事になっている、とあちこちから批判がでている。調査も遅いし判断も遅いのである。本来2月の検査を待たずに移転日を決めた犯人は突き止める必要があるが、東京都によって決められたスケジュールに従うだけの業者は踏んだり蹴ったりである。建物の耐震性能も怪しいし、使い勝手も業務に支障がでるレベルだという。

まるでやっつけ仕事のようなズサンな計画と仕事ぶりではないか。役人に何かをやらせればこうなるという、見本のようなアホの典型である。海の森にしてもその問題点を明らかにし、白紙に戻したのはいいが損害賠償金が莫大だという事で暗礁に乗り上げてしまった。なにをやるにも「もう遅すぎる」のである。損害賠償金など、最初から分かっていたはずだ。

やはり小池都知事は実務家ではなかったという事であろう。実務家に最も求められるべきはスピード感である。曰く、「時は金なり」と昔の人はよく言ったものである。判断は、最初に問題点のあらましをブリーフィングされた時点で2日もあれば出来る。それが政治家の資質でもある。よくレストランで皆が待っているのに、注文を決められない人がいる。小池都知事のスピード感は、知事不適格のレベルだと私は判断したい。万一下した決断が正しくないとわかった場合の事も考えて、現時点でのベストという言い方で事を進めることは許されるであろうし、せねばならないと思う。

小池都知事が就任してから明らかになった問題点は、一つとして解決してない。場合によっては多少の有害物質があっても仮対策工事と移転を決行し、早期に操業して問題点を小さくする事が重要だと言える。安全を第一にするのというのは、他に問題が無い場合である。政治的判断というのはそういう意味であり、そのために小池都知事が存在するのではないだろうか。都職員や専門家やブレーンに丸投げの「結論待ち」では、頼りにしている「政治家の決断」が問われることとなろう。結論の材料は既に出ている。後は小池都知事の決断次第であると思うのだがどうだろう。リーダーシップと言うものを小池都知事が持っているのであれば、今こそ発揮する時である。

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