goo blog サービス終了のお知らせ 

明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの放送で、気になる解説、気になる表現

2016-11-19 23:59:04 | スポーツ・ゴルフ
1. いいパットなんですけどねぇ
パターは入るか入らないかの二者択一でしかない、結局入らなかったということ。要は近かったというだけで、いいパットでも何でもない。プロなんだから芝目とラインの読みは何万回もやってる筈、後は強さと回転だけ。でも押し出したり引っ掛けたり、練習通り行かないのがパターである。パットした後に首を傾げている選手は狙いどおり打っているのに、思っているラインに乗っていかないのであり、「読みが外れて」いたのである。良いグリーンというのがある。傾斜がなくて芝目がまっすぐなら球は曲がらずにそままカップインする。18ホールが全部こんなグリーンならスコアはアイアンの精度であり、プロなら10mでも入れるだろうから最終的にはドライバー勝負になり、結局は飛距離が飛ぶほうが勝つ。これじゃゴルフは面白くない。「いいパットなんですがねぇ」というコメントを連発するよりも、入らなかったのが読みなのか強さなのかを解説してくれる方がありがたい。ミスヒットの時の解説でも面白いが、プロでもスウィートスポットを外すらしいので、ここでも技術の差が出るというから日本のゴルフはレベルがまだまだ底が浅い。やはりプロの厳しさという点では、アマが勝つかも知れない競技は甘いかも。石川遼と松山英樹はそういう意味では、アマで優勝しているから特別才能があったのかも知れない。考えればプロになるのが遅かっただけで、中身実力からいえばプロだと言えるレベル。そういえば畑岡奈紗もアメリカのQTを受けるというから、年齢制限も中学卒業として早くプロで稼げるようにするべきだろう。堀琴音がアマに負けたと悔しがるのは、この意味でもだいぶ間違いである。アマかプロかは協会が発行するツアーカードで分けるのではなく本業をしっかりやっているかどうかで分けるべきであるから、学業をおろそかにするようではアマの資格はない。その点で「勝みなみ」はアマとは言えなかったし畑岡奈紗もアマ認定するのは間違ってる。日本オープンに勝ってプロ転向するくらいなら、先にプロになってから日本オープンで勝つべきであろう、なにせ賞金が貰えるのだから。オープン競技というのは公正のようでプロに不利なゲームである。勝って当たり前、負けたら叩かれる。プロの技術が過酷なトレーニングによってのみ作られるのであれば、このようなゲームは成り立たない。その意味でも、毎日練習場で球を打っている練習好きゴルファーや、年に150ラウンドしてますというゴルフ好きのおじさんは、もはやアマというのは理解に苦しむ。そろそろアマの規定も考える時が来たようです(これはパットの良し悪しとは関係なかったけど)。

2.カップに嫌われましたね
パッティングのコースは入ってもおかしくない所に行っているのに、入り方が合わずにボールがカップから出てしまう時にこう言う表現をする。結局は細かいところまで読み切っていないから入らないだけである。大概は強すぎるからコトんと落ちる筈なのに、クルっと回ってしまう。向こう側に当てて入れるやり方も、やはり強さが限度を超えると向こう側を超えて行ってしまう。要はグリーンに合っていないスピードでカップを過ぎて3mや5mも行ってしまうような強さというのは、気持ちが入れたいという点にのみ集中しすぎて強さを合わせるのがおろそかになっているのである。ジャストタッチというのがあるが、それでも15cmくらいはオーバーするのが誤差範囲であろう。我々アマチュアはボールのラインばかりが目に付くが、ライン自体が強さと一体であるので、ラインをイメージする時に同時にスピードもイメージするのが上達の鍵である。

3.アッ、と手を離したが球はフェアウェイ
手を離すと言ってもインパクトより前で手を離す訳ではない。インパクトの瞬間の一瞬まえにヘッドが少し被ってしまいそうだと思ったので、右手の一押しをゆるめる動作が見る側からすればフィニッシュで片手を離す動作に見えるだけである。ということは、インパクトの瞬間にヘッドのフェースが思ってる角度よりほんの2~3度被っているかどうかを、感覚的にせよ判断してなくては出来ない事になる。ヘッドアップが治らないアマチュアには、夢のまた夢の話ではないだろうか。しかし、いくら動体視力がいいといっても女子プロで秒速40m弱のヘッドが2度被っているなんて、わかるというのは信じがたい。やはり身体の動作の何処かがちょっと違うというか「これでは引っかかるという予感がする」というのが正解だろうと思う。年中ボールを打っているプロだからこそ、経験でなんとなく危険を感じるのであろう。しかし、左へ行くときは皆がそうするかと言えば、離さないフィニッシュでもとんでもなく左へ飛ぶ場合があるから、これは癖と言う方が良いかもしれない。曲がる原因がスイングのどの瞬間に起きるかによって、あるいはヘッドの先の方かヒールよりかでも違いはあるであろう。全ては本人の感覚であるから、離さなくても左に行くし、離してもフェアウェーということになる。大して意味はないとは言えないが、どれほど曲がるかはボールに聞いてくれというのが実情のようである。いちいち選手の動作に一喜一憂するのは、アナウンサー失格ではないだろうか。まずは球が落ちて止まるまで、コメントは控えるべし。

4.大きい、これはクラブ番手選びを間違えたか
プロが番手を間違える事は無い。単なるミスショットなだけである。それか、風を読み間違えたか、コントロールショットが「コントロール出来なかった」か、である。それを安易に番手間違いなどと言って誤魔化そうとするようでは、解説者失格である。ゴルフはメンタルスポーツといって、力みや球を上げようとする気持ちだけでミスショットしてしまう繊細な球技である。単純にグリーンオーバーしてしまった選手の気持ちは如何に?と考えると、暗澹とならざるを得ない。「なんであんな所に打っちゃったんだろう」って思っても、自分を責める以外は方法がない。「5番で打ったけど6番で打てばよかった」なんて素人みたいな言い訳するわけにも行かず、自分の飛距離も知らないのかと馬鹿にされるのは、プロ失格も同然でさらに落ち込むのは火を見るより明らかである。ま、ラフの芝が絡んだりディポットが深かったり、打ち上げだったりスピンがかからなかったりフライヤーだったり言い訳は色々あるが、サッサと寄せて黙って次のホールへ行くのがベストである。もし意図的にグリーンオーバーする場合は、解説する必要があるだろう。しょっちゅうやる訳ではないので、静かにスルーしてあげるのが選手のためである。

5.これを入れるとトップに並びます
選手は、そう言う情報を知らない場合もあって、意外と淡々とやる場合がある。勿論終盤に来てここぞと言う場合は、本人も意識して手が思ったように動かない事もある。どちらかというとバーディを狙うパターと距離合わせでパー狙いのパターは狙いどころが違うので、終盤の接戦の場合はスコアの差を見るべきだと思う。しかし選手の気持ちから言うと(想像だが)、他の選手との差というのは差として分かっているが目の前のパットには関係が無いわけで、とにかく入れる事に集中するだけである。入れたらトップであろうと予選落ちであろうと、とにかく入れることには変わりない。入れるだけだから、雑念は邪魔になるだけで何の足しにもならないのだ。つまりテレビアナウンサーの「入れればトップ」というのは、選手には届かない言葉である。ゲームの緊迫感を盛り上げるのに「入れればトップと言った文学的な味付け」より、「入るラインに丁度良い強さで打ち出すことができるか?」といったゴルフ本来の技術を解説してくれた方が、より面白い放送になると思う今日この頃です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。