和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

伊藤若冲

2016-02-22 05:40:36 | 日記
コンビニに伊藤若冲の本が売っていたので思わず購入。



そして思わず『若冲』とても書いてしまいました。



若冲の作品には、図鑑のような精密画や、大胆な構図の屏風、水墨画など沢山ありますが、同じ作者とは思えない創造力と技術に舌をまかざるを得ません。










素晴らしいですね。


ところで『若冲』の『冲』は『氵』の『沖』ではなく『冫』の『冲』です。

『冫』は氷のヒビを表す漢字です。

『冫』は『にすい』と読みますが、『ひょう』とも読みます。

つまり『冫』だけで水が固まった氷を表すのです。

『氷』は『冫』に『水』で『こおり』と読んでいた漢字の異体字だったのですが、いつしか『氷』が主に『こおり』を表す漢字になったそうです。

ですから、冷たい状態や物を表す漢字『冷』『凍』には『冫』が付いているのです。

『凝らす』や『凛として』の『凝』『凛』もその仲間ですが、『次』は違います。

『次』の部首は調べてみると、『冫』ではなく『欠』(あくび)か、『ニ』です。

『冫』ではなく『ニ』(ならべる)+『欠』(身体をかがめる)で『次』だそうです。

昔の写植フォントでは『冫』ではなく、『ニ』に近い物もあったようですが、今ではお目にかかれないようです。

盗は本来『盜』が大元で『盗』は異体字だったのですが、いつしか『盜』が異体字扱いとなってしまったようです。

つまり『盗』は『冫』とは関係ないのです。

調べてみると、勉強になりますね(笑)

今週も一週間張り切ってまいりましょう~




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