和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

大塚家具問題

2015-03-28 07:20:58 | 日記
『父娘の骨肉の争い』とマスコミは騒いでいましたが、違和感を覚えます。
いわゆるお家騒動なら、表に出さないはずだからです。
つまり密室で決着つけるわけです。

今回そうなしなかったのは、株主に対してお互いの考えをオープンにするという、上場企業として正当な方法をとったからでしょう。

真っ当な企業と言えます。

どんな企業にも経営方針を巡って論争はあるものです。
うまくいっている時にでも、先を見て整えなければならないのが、経営の基本です。
ましてうまくいかなくなった時には、もめて当然です。
もめた後に一丸となって、事に当たればよいのですから。

大塚家具の騒動が面白おかしく取り上げられた原因は、父娘が家族を巻き込んで対立したことではなく、父の不用意な一言だったと思います。

『育て方を間違えた』発言です。

もう娘は大人です。
子離れしていない父親の発言と思われても仕方ないでしょう。

今回の株主総会で、父親側は娘側に負けました。
かといって娘のビジネスモデルがニトリやIKEAと競合しないところで成立するかと言えば?です。
もちろん父親側のビジネスモデルも同様です。

ただ、娘側のビジネスモデルには、大塚家具が今まで取り組んでこなかったスタイルを取り入れていこうという、柔軟な姿勢を感じます。
硬直化したようにしか思えない父親側のビジネスモデルは、受け入れにくいものだったのでしょう。

少子高齢化による結婚と結婚披露宴の減少で家具の一斉入れ替えも減少し、家具付きマンションの増加などもあって、家具業界を取り囲む環境は大きく変わっているのでしょう。

これからは自宅を拝見する『リフォームコンシェルジュ』が重宝されるかもしれませんね。
家に上がりこむことができれば、色々提案できますからね。
リフォームに合わせた家具や家電の提案ができますからね。

家電量販店がやり始めるのか、家具屋さんが始めるのかはわかりませんが、IKEAあたりが家電量販店と組んでやったら面白いと思うんですけどね。

リフォームにも家具にも家電にも強いコンシェルジュビジネス。

松下幸之助ならパナホームでがっちりマンションにも入り込んでやってるはずですよね、とっくに(笑)

大塚家具はこれから面白くなるかもしれませんね。
















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