和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

最古の『いろは歌』のほぼ全文が

2013-06-28 11:23:45 | 日記
京都市で出土したとのニュースが新聞に載っていました。

平安末期から鎌倉初頭の土器(直径9cmの小皿)に筆で平仮名が墨書きされていたのです。

実は30年前に出土していた物の再調査で判明したというのです。

随分時間がかかるものなのですね。
でも見過ごされなくてよかった!

『そ』と『つ』は現代では使っていない書体、と記事は報じていましたが、
『そ』は『所』、『つ』は『徒』の変体仮名でした。

『徒』は『徒然草』の『つ』ですから馴染みありますよね。

お皿が少し欠けていたので47文字中43文字が残っていました。

筆遣いはつたなく、字の順番を間違えていたり、最後の一行はスペース不足で余白に書き込んであったなどから、字を習い始めたばかりの人が書いたのではないかとの事。

当時はお皿に書いた平仮名をお手本として飾り、それを真似て平仮名の勉強をしたと、本で読んだことがあります。

確かにお手本になるような筆遣いではありませんね。

当時は紙が高かったので、何度も消せる皿が練習にはよかったのでしょうか?
でも素焼きだったら消しにくいでしょうし、、、

でも、子供の手習いには見えないのです。

当時漢字しか書かなかった男性が、お遊びで平仮名を書いた皿を、密かにこころ寄せている女性が貰い受けて、自室の銅鏡の蓋にでもつかいながら眺めていたとしたら、、、、、

ロマン感じますよね。

少し怖い、、、かも


ま、日本古代史の先生は、
『貴族の子供が手習いで書いたものではないか』
とコメント出してはおりますけれども、、、、、、


杉山



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