私の大好きなビートルズのドラマーです。
手首のスナップが強くて、とても真似のできないスティックさばきをするのですが、意外に誰もそのことに触れないのです。
多分評論家にドラム出身者がほとんどいないからでしょうね。
ま、ドラマーでさえもリンゴスターを尊敬するドラマーにあげるものの、どこが?の問いにはあまり答えていないのですから仕方ないでしょうね。
そんなリンゴスターが、あるインタビューで自分のドラミングは溜めて叩くスタイルだと言っていました。
しかもそのスタイルはデビュー当時から変わっていないのです。
溜めて叩くという意味は、ジャストから少し後のところで音を出すということなのですが、時間にするとコンマ何秒かの世界なので、これはもう歩き方とか性格とか癖とか生き方とかの違いに関わってくるような領域の話しなのです。
もっとも優秀なドラマーになると、ジャストでも溜めて叩くスタイルでも、あるいはつっこんで叩くことすらしますから、凄いテクニックを持っていることになります。
私はリンゴスターの溜めた叩き方が大好きなのです。
私の目指した溜めたドラミングは、サイモンカークと言うドラマーを目標にしてきたのですが、彼が叩いている姿をみるとどうも違う。
なんか、しっくりこない。
発達した上半身がないと叩けない、大リーガーのような力技なのです。
そこへ行くとリンゴスターは、とても軽くタイミングを大切にして叩いているのです。
目指すべき溜めるドラミングは、リンゴスターのプレイだったのです。
この年齢になってようやく気づくなんて、、、、
ま、いいか。