感想:空の青さを知る人よ

2019-10-15 07:07:57 | 劇場アニメ



公式サイト


「あの花」スタッフ3作目!!

【あらすじ】
事故で両親を亡くして以来、ミュージシャンとして東京を目指すあおいと
ずっとあおいの母親代わりになってきたあかね。
あおいの練習場である神社のお堂に13年前に東京へ出て音信不通だった慎之介が
当時の姿のまま現れる。



メインキャラの三角関係四角関係の色恋沙汰なのかなーと思ってたが
登場人物のほとんどが誰かを好きで、
相関図を作るとあや取りのようになってしまう地獄絵図。

プロながらパッとしないバックバンドになっていた現在の慎之介と
将来に夢あふれるシンノ(本来はひらがな)の対比は
自分がおっさんになったせいで泣ける。
それにしても生霊って設定はなんだか珍しいw


秩父の素晴らしい背景美術こそ魅力的だったものの
前半のストーリーは結局誰が誰を好き、みたいな内容に終始して
まったく胸に刺さらなかった。

お堂から出られない地縛霊的なシンノも
やはり設定としては上手くなかった気がする。
外でゴタゴタがあるとシンノが放ったらかしになってしまうのがね…。



後半の内容はいつもの岡田節。
みんなで泣いてみんなで感情をぶつけ合って、とにかく走る!!

「ここさけ」もそうだったし、最近では「天気の子」なんかもそうなんだけど
やはり劇場青春アニメは走ってなんぼだよね!!


シンノが現れた理由もしっかり考えてあって良かった。
「あの花」のめんまが現れた理由がちょっとボヤけてたので
その反省もあったのかもしれん。


しかし、バンドを代理で演奏する理由とか、危険な場所へ一人で行く理由とか
ストーリー上で必須と思える展開の下地に
ちょっと雑なところが多かったのがなんだか「らしくない」なぁ。

音楽をやっている設定なのに、作中でまともな演奏の描写がないのももったいない。
「ここさけ」のミュージカル演出が素晴らしかっただけになおさら!!


つーわけで、期待しすぎたせいで色々と文句をつけてしまったけれど
後半にじわじわテンションを上げていって気持ちよく終わらせてくれるのは流石。
ああ、この最後のセリフを書きたくてこの脚本を考えたんだろうなあ、
なんて思ってしまった。



台風の影響で劇場がお昼に開場だったんだが、
それでも日曜に観客が10人もいなかったのは
今週公開の作品としてさすがにヤバい気がする…。
きちんと宣伝してんのかなー。1回TVCMは観た気がするが。




特典のクリアファイル。
最近はパチンコ屋でめんまという悪霊が暴れまわってるらしいねw




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