わんわんず

日々のあれこれ、感じたこと考えたこと

ひどい話

2017-11-13 | 日記・エッセイ・コラム

 世の中には、陰謀論が大好きな人がいる。たしかに、話としては面白い。しかし、大抵の場合は話者の妄想でしかなくて、証拠の有無以前に論理的に常識的に無理がある。

 さて、知人から聞いた話だが、ある自然食品を勧めるセミナーで、「薬は石油から作られている」、「製薬会社は効かない薬を作っている」、「だからこのサプリを買いましょう」という話になったそうだ。

 確かに、低分子量の薬は化学合成で生産してるし、もとをたどれば石油由来の材料を使っている。それに、薬だけで病気が治ることは少なくて、ヒトの治癒力のお手伝いと言えないこともない(風邪のような病気は特に)。

 しかし、だからと言って特定のサプリを買わせる理由にはならない。化学合成している香料、着色料、保存料は溢れているし、それで病気になったとは寡聞にして聞いたことが無い。それに、製薬会社悪玉論は見聞きするが、医師を始めとした医療関係者が揃って世間を騙しているという常識的にありえないことが前提になってしまう。

 人は自らを鏡として判断する。そう考えると、陰謀論で他人を責める人は、自らが陰謀を企みたい人なのだろう。

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