NBonlineで
という記事を読んだ。地上デジタル放送を受信できないところをなくすために、現在約2000局の中継局を今後3年間で約9500局増設することの是非を問うているようだ。もう少し説明すると、現在の中継局で人口の93%をカバーしているので、これから設置される中継局は残り7%のためである。そのために相当なコストをかけることが許されるのかという質問だと思う。質問なので、トラックバックするのが本筋なのかもしれないが、まあ、日記ブログからリンクすることもないだろう。
日本国憲法第25条で
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
と定めている。今の社会で「テレビを見ることができる」が文化的な最低限度であると思うので、政府がテレビを見ることができないことを前提に政策を進めることは問題があるだろう。もちろん、本当に100%はコストの面で不可能だが、例えば、ネットを使った再送信をすればいいというのであれば、そのためのコストは政府が負担すべきものとなる。実際、限界集落に光回線を通すというのは、政府が負担あるいは事業者に強制しなければ不可能だろう。
「どうお考えですか」という質問に対してはテレビ視聴を文化的な最低限度の生活を送るための基盤だと考えているので、コストがかけられる限り、完全を目指すべきだと考える。