拉致問題に関して、北朝鮮と一定の合意ができたような話を総理大臣が発表した。この記事を書いている時点では北朝鮮側の発表は無いようで、BBCのサイトも日本の総理大臣が発言したとしか書いていない。
北朝鮮が拉致問題について再調査することを約束したというが、日本が交換条件として提示したものは何だったのだろうか。今さら人道的な配慮で北朝鮮政府が譲歩したなんていうことは信じられない。
すぐに現れると思えないが、北朝鮮だけでなく、関係国に何を譲り渡したのだろうか。国内政治が行き詰まっている感があるだけに、国民の目を外に向けさせるための何かではないかと勘繰ってしまう。
成長戦略で残業代をゼロにする人たちを作ることになるそうだ。今でも管理職は残業代を払わないでいいので、管理職以外の話なのは間違いない。
残業代を払わないと生産性が上がるという理屈が理解できない。この理屈が正しいとすれば、サービス残業は生産性を上げていたことになって、近年の日本の企業は厚生労働省の指導で残業代を支払うようになったから生産性が下ったと言う理屈になる。……本当か?
労働基準法の改正というややこしそうな話になる前に、武田薬品特例措置法とか作って、武田薬品で制度を導入してみたらいい。時限立法ではなく恒久法として作れば、武田薬品は飛躍的に生産性が向上して利益を上げることができるはずだ。
なに、法の下の平等に反するなんていう意見は、「憲法のために産業競争力を高められないのは硬直した考え方だ」と総理大臣が言って、法人は憲法第14条の「すべての国民」に含まれないという憲法解釈を閣議決定すれば問題ない。
嫌味はともかく、自分も含めて平均的な人は、おおむね時間に比例した成果しか上げられない(4時間で8時間分の成果を出せと言われてもできない)。短時間で成果を上げることができるような人には特別に昇給するとか、ボーナスを弾めばいい話で、残業代をゼロにしたいなら、残業をゼロにするような仕組みにすることが先だろう。
(追記)
過労死防止法が成立したそうだ。具体的な内容は無いみたいだが、長時間労働を強いる企業には存続不可能となるような懲罰的賠償を盛り込んで、国際語のkaroshiが辞書だけの言葉になるような社会を目指してほしい。
ブログ人が今年の11月末で終了することになった。適当なところに引っ越すしかないが、困ったものだ。たしかに、ツイッターの登場あたりから、ブログが流行らなくなった感があるが、サービスが終わると思っていなかった。
引っ越す先はgooブログか、bloggerだが、どちらにしても移転作業は時間がかかりそうだ。
安倍内閣が進める憲法第9条の解釈変更だが、珍しく創価学会が公式に政治がらみの意見を発表した。内容は報道がたくさんされているし、そこに問題意識があるわけないので引用もしない。
今回の憲法解釈変更が実現すると、フィリピン沖で米中が小競り合いを起こせば、自衛隊が人民解放軍と戦端を開くことになる(現実には、日米安保条約の改定か新たな軍事同盟条約が必要になるので、憲法解釈を変えただけでは開戦まで辿り着かない)。
考えてみれば、創価学会政治部を母体とする公明党は別格としても、自民党を公然と支持している宗教団体はある。平和や博愛を基本とするだろう宗教団体は、今回の憲法解釈変更をどう見ているのだろうか。
核武装すら厭わなそうな幸福の科学はともかくとして、どこか新聞社なり出版社が調べて報道してくれないだろうか。
急に思い立って、子供を連れて上野の国立科学博物館に行った。入口にティラノサウルスがあったはず……、なんていう記憶とは様変わりして、ずいぶんと変わっていた。
このところ、下の子が恐竜に興味を持っているので、化石を見せようと思って行ったのだが、子供の興味に惹かれて、あちこちで道草を食ってしまった。これも子供にとっては経験なのだろう。文句は言うまい。
子供に見せるつもりで行くと、上野の科学博物館は百科事典のように網羅的に展示してあることに気づいた。そのため、ひとつひとつの展示は良く考えられているが、それほどの深みはない。子供から大人まで、相応の満足が得られるという感じだった。
ちなみに、今日は国際博物館の日ということで常設展の入館料が無料だった。毎年なのかな。それはとてもラッキーだった。