スマホとタブレットは知的生産のツールたり得るか

　世の中、スマホとタブレットが全盛で、PCは影が薄い。しかし、オフィスにはPCが並んでいる。結局、マルチウィンドウやマルチディスプレイで情報を参照したり、キーボードとマウスで入力している。

　ちょっとした調べものや内容の確認といった用途では問題ないが、きちんと資料にあたったような文書を作成しようとすると、マルチウィンドウでないとか、そもそも画面が小さいといったことが障害になる。

　いまのところ、スマホやタブレットで本格的に知的生産を完結させることは難しいと結論している。
　そんなわけで、bluetoothキーボードを購入した。多少のもたつきはあるが、文章の作成は非常に快適になった。誰か、現代版の「知的生産の技術」をかいてくれないものだろうか。
　特定のアプリに特化した内容だと長い間売れないという問題があるのだろうが、そろそろ「京大式」ではない知的生産ツールが生まれてもいいと思う。

どこからが孫引き?

　文書を書いていると、よく、孫引きはダメだと言われる。確かに、他人が引用した文章を引用することは、もとの文章の趣旨と異なっているときもあり、避けたほうがいい。

　しかし、「○○によると、××と△△は同意見だ」という引用はどうだろう。使い方によりけりだが、微妙な感じがする。あるいは、「報道によると」という引用も疑問がある(自分も良くやるが)。本当の一次資料に当たれない場合を別としてなんて原則論を書いていたら、今の時代、当たれない資料はほとんど無い。

　結局、時と場合によるのだと思う。しかし、一次資料に当たるのにも時間がかかるのよ、実際。

グローバルな貢献ができるか

　リオオリンピックの体操男子総合で日本の内村航平が金メダルを取った。これはこれで素晴らしいことだが、銀メダルを取ったベルニャエフはウクライナのキエフを拠点としていて、環境が相当に悪いらしい。年齢を考えると、現時点の東京オリンピックの体操男子総合の最有力候補だろう。

　彼を日本の企業がスポンサーとして支援できないだろうか。それこそ、コナミスポーツが彼に練習拠点を提供し、国際試合に出場するためのサポートをすることができれば、間違いなく彼は才能を生かして大きく成長すると思う。そこに日本人が金メダルを取れなくなるからという料簡で支援できないようだと、しょせんその程度ということだろう。

　体操をメジャーな競技にしたいという内村の言葉を実践するためには、世界中の才能を伸ばさないといけないと思う。それができずに自分たちのことだけを考えているなら、メダルは取れても指導的なポジションを占めることはできないだろう。まさに、王者を抱えている日本がグローバルな貢献ができるのか問われている気がする。

ウナギ蒲焼き

　先月30日は丑の日だった。今年はウナギが高くて店頭にそれほど出なかったらしい。代わりに、いろんな代用品がスーパーに並んでいたそうだ。そんなにウナギを食べないといけないものだろうか。もともと好んでウナギを食べる習慣がないので、ウナギを食べなくても全然困らない。

　養殖ウナギと言いながらも、稚魚であるシラスウナギは獲ってくるしかないので、本当の意味で養殖できているわけじゃない。シラスウナギが獲れなくなっているという話は、もう10年以上前から言われていたはずだ。つまるところ、乱獲して絶滅させるまでいかないとダメなのだろう。昔、ウナギは高級品でそこらで食べられるものではなかった。その時代に戻るだけといえばそのとおりなのだが、本当に絶滅させては、ねぇ。

　シラスウナギが回復するには禁漁が数年間必要だと思う。それだけの間、日本人が抜け駆けせずにウナギを我慢できるのだろうか。

無意味な感じ

　今日、正式発表される内閣改造だが、数日前から政治欄はそればっかりになっている。今日あたりは新聞の一面に出ている。たぶん、明日も一面・トップニュースだろう。

　渦中にいる人たちにとっては、面白くて仕方ないのだろう。しかし、予測記事をたくさん見ても普通の人には意味がない。レベルとしては、週刊誌の芸能ニュースと変わりがない。

　事前取材で判っているなら、正式発表されてから、特に新閣僚の過去の言動や政治信条なんかをしっかりと記事になっているほうがありがたい。官邸が身体検査をするなら、各報道機関も政治家の身体検査をやればいいと思う。