ちょうど、仮想通貨と呼ばれるビットコインの取引所が取引停止したというニュースを見るころに、岩井克人の貨幣論を読み終わった。昔から、貨幣とか信用とかに興味があったので面白い本だった。
「貨幣とは貨幣として使われるものである」という結論は、これまでの自分の感覚にあっている。貨幣の機能として、交換、尺度、保蔵があると言われるが、「貨幣とは何か」という問いに答えるものは初めて読んだ。
単純化すると、「それを貨幣として認める共同体に参入する者がいることで貨幣は機能を持ち続ける」ということだ。ビットコインは、原理に問題がなかったとしても、実際問題として、貨幣を受け取ってくれる誰かが必ずいるという、貨幣を成立させている部分に疑問が呈されたわけで、本当に通貨として使われるには大きなダメージを受けたと言えるだろう。
そういうニュースが出るころにこの本を読んでいたことは自分の考えを深めるのに役に立った。
今日の東京新聞から。
投入量越すエネルギー放出
高出力レーザーを用いた核融合の実験で、投入したエネルギーを超える量のエネルギーが燃料から放出されるのを初めて確認したと、米エネルギー省のローレンスリバモア国立研究所のチームが12日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
もうひとつ。
惑星の材料のガスをくっきり観測
生まれたての星の周囲にあり惑星の材料になる円盤状のガスを、宇宙空間のガスと区別してくっきりと観測することに東大などの国際チームが成功し、12日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
それぞれの成果を得るには10年以上の時間がかかっている。地道な研究が日の目を見るかは、自然しか知らない。それはオリンピックに出場してメダルを取れるかどうかというのと同じだ。いくら努力してもダメなときはダメ。だけど、途中で諦めたら絶対にどこにもたどり着けない。努力あるのみだ。
月曜日の朝から左の脇腹が痛くなり、出勤した頃には痛みで横になってしまった。午前10時過ぎには痛みのピークは過ぎてしまったが、とにかく家に帰った。痛みのパターンは、今から10年ほど前に経験した尿管結石と同じだった。その時は濁った薄茶色の血尿が出たのだが、今回は目で見てわかる血尿は出なかった。ただ、妙に生臭い尿が出ていたので、血尿だったのだろう。
さて、今日は病院も休みだし、安静にしていれば痛みを全く感じないので、普通に過ごしていた。明日になって病院に行くのもはばかられれるが、放置しておくこともできない。前回のように自然に石が出てくれば問題ないけど、やっぱり気になる。
長期間放置して腎機能が低下するようなことがあるのか、そのあたりは判らないが、なんとか時間を作って病院に行かないと……。
アンドロイドの将棋アプリは無料があるけれど、囲碁は無料アプリがあまりない。昔から、囲碁は金を出す人が多いが、将棋は金を出す人が少ないと言われていたが、今でも変わらないようだ。
囲碁は対局に時間がかかるし、余裕がないとできないのだろう。年をとって、碁を打ってますと言ってみようか。
今日は、実質的に今シーズン初めての雪だった。これまでも、ちらほら舞う程度のことはあったけど、「おお、降ってる」というほどの雪はなかった。積もると途端に機能を失う不思議な首都圏だが、夜には止んでいるし、せいぜい路面凍結くらいで電車が動かなくなることはないだろう。
しかし、4・5年に1度は積雪があるのに、どうしてそのたびに大混乱になるのだろうか。何か、首都圏の住民には根本的な欠陥があるとしか思えない。