蒼い空の下で

文系男子の何気ない1日を記します。

懐かしい光景に必ずあった1つの姿

2019-07-07 22:49:24 | 中学野球
この日、蒼空の中学野球が終わった。
特別延長となった10回裏。
太暉とフルイニングを投げ合った結末は、ツーアウト満塁からの失策で幕切れ。
スコアボードに1が刻まれたと同時に、2時間に及んだ試合は終了した。

この日、礒辺さんや繁さんも観戦に訪れてくれた。
こはると彩音、まっちゃんに典さんも応援に来てくれた。
昨日は、柿本さんや竹内さんも観戦に来てくれた。
それが何よりも嬉しかった。

試合後、私は相手スタンドへと向かった。
そこにはいつもの顔ぶれがあった。
大谷さんの奥さんが涙を浮かべながら「ありがとう」と言ってくれた。
時岡さんも「ライバルの蒼空がいてくれたからやってこれた」
最後にそう言ってくれた。

スタンドを降りてみると、円陣になって最後のミーティングが行われようとしていた。
先生が帽子で顔を覆いながら泣いていた。
円陣では、泣いて顔を伏せる1年生の尚史も見えた。
ミーティングを終えると、整列して3年生の保護者へ最後の挨拶をしてくれた。

その後、私は先生に歩み寄ってお世話になった感謝を一言述べた。
先生は「子供達を勝たせてやれなくてすみませんでした」
と泣きじゃくった。
その後、私も泣きながら先生へ1つの想いを伝えた。
そして、球場を後にした。

昨今、蒼空は悠矢と亘佑と一緒に早朝から神社へお参りに行った。
歩夢が勝利を願って手渡した5円玉。
それをお賽銭に、私も妻も願いを込めた。

夕方、和田浜から自転車で帰ってくると、近所の新築前で野球をする親子の姿があった。
蒼空が野球を習い始めた頃の我が家を見ているようだった。
懐かしい光景に涙が溢れた。
その光景を浮かべてみると、そこには必ず1つの姿。
蒼空を応援している歩夢の姿が、いつもそこにはあった。
 
                           おわり
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