阪神・淡路大震災から25年になる。
いま映画を観終わって、飯を食って、喫茶店でこれを書いている。
あの時、僕は43歳だった。
それまで日本は割に平穏だった気がする。
僕は1951年生まれだが、それまでの人生、最初は貧しかったものの、高度経済成長などで、右肩上がりだった。
その後、バブルが弾けてたりしたが、日々楽しく過ごしていた。
それが、あの大地震から、日本列島は災害列島期に入ったような気がする。
あの年は地震の後、オウム事件があり、1年中、その取材にかかわった。
その後、東日本大震災があり、日本列島を巨大台風や大水害が襲うようになった。
そして、いま楽しみにしている全豪オープンがオーストラリア全土の森林火災でヤバいらしい。
地球温暖化のせいで日本列島どころか、地球そのものも危機なのだ。
まあ突き放すと地球は何ともないが、人類、生命の危機か。
そんなことをつらつら考えながら電車に乗っている。
西宮ガーデンズのTOHOシネマズで映画「ラストレター」を観るためだ。

いま映画を観終わって、飯を食って、喫茶店でこれを書いている。
現場で書いて帰るクセが抜けない。
「岩井美学」と言われるだけあって、岩井俊二監督の映像は美しい。
松たか子も広瀬すずも。しかし、福山雅治、豊川悦司ら男優陣が薄汚いのは何故?
売れない中年作家の福山が一途に初恋の人を思う姿に、心打たれました。
今は何でもメールで済ませる時代。手紙の楽しさ、面白さ、ワクワク感を思い出させてくれました。
僕も何年も手紙書いてないな~。
とまれ、しっとりとした映画に心が洗われました。