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はい、『ベースボール不要論』という名の“世紀の大暴論”、一応書き終わりました。終了です。カムサハムニダ。この大暴論がその効力を発揮しはじめるのは……、まだまだ先のことでしょうね。う~ん、2050年あたりかな?
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さて、私はさまざまな視点から「ベースボールはもう要らん! どっか行け!」という豪快な結論を導き出したわけですが、なかでも、私がもっとも強調したかった点、明らかにしたかった点は何でしょうか?
はい、そうですね。正解です。「日本人男性≒へなちょこ」という点(第2章)です。これは何としてでも白日の下に晒したかった事実です。
世界の元気な男の子はたいてい、サッカーやバスケットボール、寒冷地ならばアイスホッケーというふうに、活発なボールゲームで元気いっぱい走り回ります。
ところが、この国の場合は少々趣が異なる。男どもが“へなちょこ”で、あまり元気がない。激しいスポーツをことごとく避け、楽なほう、楽なほうへと流れていく傾向がとても強い。だから、激しく動き回る必要などない悠長なボールゲーム、パジャマみたいな服を着てほとんどジーッとしていられるボールゲーム、すなわち野球が、これほどまでに肥大してしまったわけです。(ついでに言えば、本文でも触れましたが、「日本ゴルフ場列島」も同じことです)
最近、高校の野球部員が増加していると聞いています。とても残念なことです。でも、私は納得していますよ。高校生ともなれば“計算高く”なるのでしょう。サッカーやラグビーはキツイし、しんどいし、痛いし……、また、もしプロになれれば、野球のほうが報酬も断然いいわけで。
本文で書き忘れましたが、いま日本バスケットボール界がプロ化(「bjリーグ」って言うの?)に向けて動き出していますね。またラグビー界も2011年のワールドカップ招致を目指して意気揚々です。 ともに成功することを私は切に望みます。ラグビーやバスケット、サッカーなどの激しく走り回るボールゲームが繁栄すれば、野球の散漫さ、くだらなさがますます際立つことになるわけですから。
でも、私が何をほざこうとも、やっぱりこの国は野球がお似合いです。「パンツにうんち」「ババァにバイブレーター」──。下品でごめんなさい。でも、「ニッポンの“へなちょこ男”にベースボール!!!」なのです。切っても切り離せない“エッセンシャル”なものなのでしょうね。
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というわけで、「あとがき@ランダム」では、本文で書き忘れたこと、いま一度強調しておきたいことなどを@ランダムに書いていこうと思います。たぶん“無秩序&不定期”になりそうですが、どうか、野球のようにダラダラとお付き合いくださいませ。(つづく)
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