『ベースボール不要論』

[副題]~大マスゴミと野球(よきょう)/現代日本の致命傷~
[副々題]~がんばれ日本! なくなれ読売!!~

最終章 さようなら、ベースボール!!![1]

2005年06月12日 | 最終章
[1]

〈プロ野球中継の“せい”で〉


  プロ野球中継が延びましたので、番組を30分繰り下げてお送りします──。

 私たち現代日本人にとって、たいへん馴染みのある文言です。テレビのプロ野球中継が延長されたおかげで、その後のテレビ番組、ドラマや映画、報道番組などの放送時間が後ろへ後ろへとズレていくわけです。
 私は関西の住人でして、神戸にはサンテレビというテレビ局があるのですが、この局がスゴイんです。阪神タイガースの試合を必ず試合終了まで中継するのですが、試合が終了してもなかなか終わらず、試合後の「余韻」までたっぷりと中継するのです。
 だから「30分」どころではなく、「1時間45分繰り下げて……」なんていう、とんでもないことがしばしば起きます。でもまあ、この無邪気なテレビ局で見たい番組はまったくないので別に構いません。どうぞその調子でつづけてくださいませ、サンテレビさん。

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 さて、先日のことです。電車のなかで男子高校生がこんなことを言っていました。

  「野球中継ってウザクなぁ~い?」

 私は久々に感激しました。“感涙”であります。まったくそのとおり! ホント、ウザッタイと思いますね、野球の生中継ってのは。
 後の番組の放送時間に影響を及ぼすわけだから、キビキビと動いているのかと思えば全然そうではない。チンタラやっている(まあ、そもそもそういう競技だから仕方ないんだけど)。だからウザイのです。その男子高校生の真意はきっとそんなところでしょう。その調子、その調子。若者のあいだでは着実に「野球離れ」が進んでいるようですね。
 で、近ごろ、「野球の生中継、何とかならない?」などと憤激なさっている方々が、若者や女性たちを中心にじんわりと増加しているように感じます。
 前述しましたが、野球の試合はそのほとんどが「休憩時間」です。ですから、動いているところだけを編集して放送すれば「30分番組」になる。そう、『サザエさん』といっしょ。
 そんな散漫で悠長なボールゲームの生中継に対し、「ウザッタイ!」「もういい加減にしてくれ!」などと怒り心頭の方々、私はとても正しいと思います。どうか遠慮などせずに、どんどん声を上げていこうではないですか! テレビ局にクレームの電話なり、手紙なりをガンガン送っていきましょうよ。きっと変わっていくと思いますよ。(つづく)

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