『ベースボール不要論』

[副題]~大マスゴミと野球(よきょう)/現代日本の致命傷~
[副々題]~がんばれ日本! なくなれ読売!!~

あとがき@ランダム[10]

2005年07月27日 | あとがき@ランダム
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  あなたは野球に何か恨みでもあるのですか? 苦い思い出でもあるのでしょうか?──

 こんなご質問を頂戴しました。お答えいたします。

 私は昭和42年生まれですから、子どものころは当然野球をやりました。私はとても運動能力の高い子どもでしたので、そこそこ上手だったと思いますし、また、そこそこ楽しんでいたのだろうと思います。
 でも、それはせいぜい小学校中学年ぐらいまででしたね。
 本文で述べたとおりです。このボールゲームのあまりの散漫さに、私は嫌気がさしました。パジャマみたいなユニフォームを着て、たまにしか動かないなんて退屈ですし、効率悪いし、またエライ不自由な競技だし、世界性もほとんどないし……。そして何より、(小さな声で)カッコ悪い。
 私はサッカー、テニス方面へ向かいました。半袖半ズボンで軽快に、元気に駆け回るのが大好きな男の子だったのです(齢38のいまでもそう。20代の若者たちと一緒にフットサルやってます)。
 で、このころから「この国の男はちょっと“へなちょこ”では?」「ハードなスポーツを遠ざけてるな」などと、なんとな~く感じ始めていました。
 ですから、恨みがあるとすれば、それは日本人男性の多数派、つまりキツイ競技をあからさまに避け、野球・ゴルフあたりで安住しているような“へなちょこ系男性群”に対してですね。彼らはこの国では常に多数派で、“へなちょこ”のくせにいつも傲岸に振る舞ってますからね。

 ついこの間、いかにも鈍臭そうな若者にこんな質問をされました。私は中島というのですが、「中島さんは阪神ですか?」と。私は阪急沿線の住人なので「いや、阪急、阪急」と答えました。すると、そのドンクサ系の若者は冷笑するのです。いかにも「野球の話に決まってるでしょ!?」「阪神タイガースのことに決まってるでしょ!?」と言わんばかりに。
 まあ、関西というところはちょっと(かなり?)遅れてますね。でも、この傲慢さです、虫酸が走るのは。「当然野球!」と思い込んでいる。そして、“ちがい”や“異質”というものをまったく理解しようとしないのですね、彼らは。別に構わないじゃないですか、野球嫌いの人がいたって。ブラジルやイタリアにだってサッカー嫌いの人はたくさんいますよ。
 そういえば、数多く寄せられたコメントのなかに、私を「井の中の蛙」と酷評した方がいらっしゃいましたが、それはまったくの逆ですね。小声で云いますけど、野球の人たちこそが「井の中の蛙」、いやいや「ドームのなかの蛙」なのですよ、いろんな面で。

 最後に余計な情報を一つ。私の高校には硬式野球部なんかありませんでした(いまもありません。自慢です)。とても洗練された都立の名門校なので、サッカー部とラグビー部がグラウンドを占領し、その隅で軟式野球部がパジャマ姿でションボリしている。そんな感じの学校でした。この国もそんなふうになればいいですね。(つづく)

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あとがき@ランダム[9]

2005年07月22日 | あとがき@ランダム
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  ナベツネ氏 再登場で ネタが増え

 今朝の毎日新聞にこんな川柳が載っていました。まさにこれですね、私が嘆いているのは。この不真面目さ、この無邪気さはいったい何?

 ナベ某という、著しく品格を欠いた強欲メディアの長をおもしろがって、みんなでマゾキスティックに大喜び。つまり、この国の野球はいまだこのレベル、ということです。その無邪気な低空飛行はいったい何なのか? そして、それはいつまでつづくのでしょう?
 日本野球界の住人は、現役選手やOB、野球に好意的な評論家や末端のファンなど全部ひっくるめて、自分たちが愛する競技を純粋なスポーツ文化として昇華させようという意志がまったくないのです。
 私は散々云いました。野球界には真の幸福をつかみ取ろうという意志がないと。それはまさにこのことなのです。ひょっとしたら国際オリンピック委員会の方々も、このあたりのことを十分承知のうえでオリンピックから野球を除外したのかもしれません。
 少々奇妙な云い方をしますよ。

  「白痴の泥濘を彷徨う卑俗な人々」

 これがこの国の平均的野球人間の実像ではないでしょうか? だからいま、野球は多くの人々に疎まれはじめ、そして私は魂を込めてベースボールをこき下ろすのです。(つづく)

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あとがき@ランダム[8]

2005年07月15日 | あとがき@ランダム
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 ここのところアクセス数急増で少々戸惑っておりますが、ここで一発、要点を整理してみたいと思います。

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〈それでは『ベースボール不要論ダイジェスト』です〉

 私は『ベースボール不要論』を書きました。が、この「不要」という表現はあくまで誇張であることを、まずは知っていただきたい。
 私は、この国の「野球濃度」を“適性”にまで下げ、真に豊かな、バランスの良いスポーツ国家になりましょう、という提言をいたしました。
 野球にいつまでも中心にいられたら、この国は貧しいまま。もっとも、「貧しさは甘く切ない」という考えもなかなか面白いですが、私はそんなのイヤです。真性の豊かさを享受したい。

 以下に、その理由をまとめます。

① わが国がこれほどまでの野球大国になった経緯があまりよろしくない。いや、ちょっと情けない。いやいや、よ~く考えたら嘲笑ものだ、という点。

 日本人男性という生き物は概して“へなちょこ”で、激しく、運動量の多いスポーツをあからさまに避け、楽なほう、楽なほう(つまり、野球・ゴルフ方面)へと流れていく傾向が非常に強い! つまり、走り回ったり、飛んだり、激しくぶつかったりする活発な競技を好まない“へなちょこ男”が、この国にはあまりにも多いのではないか?(むろん例外あり。また、サッカーは最近になってようやく始まったもの、と解します)
 だから、みなが運動量の少ない平穏なボールゲーム=野球に群がり、わが国を途方もない野球大国にしてしまった。ああ、情けない、その1。
 「男子の気概」云々の話です。突然思い出しましたが、以前、木村尚三郎さん(東大名誉教授? 間違っていたらごめんなさい)も、このようなことをおっしゃっていました。「この国の男は楽なスポーツばかりやりやがって」みたいなことです。

 次。わが国はアメリカ合衆国に付き従い過ぎである、というポイント。本文にも書きましたが、アヒルのインプリンティング(刷り込み)のごとく、わが国はUSAにベッタリし過ぎなのです。米国に付き従い、これまた「楽をしよう」という態度が見え見えで、自律自尊の意識がきわめて希薄な国。ああ、情けない、その2。

 そして、わが国の“商売っ気丸出し&機能不全&体たらく”の大手マスメディアです。
 彼らはこぞって、おのれのちっぽけな利益のために野球を利用しました(その意味において野球は“被害者”なのですが)。
 その結果、日本国土に“野球の大洪水”をもたらしてしまいました。そして、その不幸な状況がいまだにつづいていて、彼らにはその後始末をする意志がまったくない、ということ。
 大手マスメディアの体たらくは、厳密に云えば彼ら自身の責任ではありませんね。それを許している無邪気なニッポン国民全体の責任です。これまた、ああ、情けない。ため息その3。 

 その他、日本人はルールが大好きで自由が苦手、だから野球、というのも書きました。

② 野球界の繁栄の仕方は間違っている。日本スポーツ界の健全な発展にとって、もはや邪魔な存在。

 いまだに「大メディア主導の親方大企業リーグ」から抜け出せない日本プロ野球。そして、これまた大メディア様ゴリ押しの、「汗と涙と感動」のアナクロ高校野球。アンチドーピングへの取り組みが不十分な米メジャーリーグも含めましょうか。野球の世界はもはや、末端のファンも含めて“正しくない存在”。もうそろそろそう断言してもいいのでは、ということです。
 野球界はスポーツ文化(かけがえのない“文化”ですよ)の健全な発展に対し、きわめて不真面目なのです。そして、質より量、ボリューム、スケールを好み、真の幸せをつかみ取ろうという意志がない。
 このような野球界の姿勢(一般の野球ファンのそれも含む)は改まればいいのだけれど、おそらく改まらない。到底無理。だから「もう邪魔だ。どっか行ってくれ!」というふうになるわけです。

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 以上、あっさり、こんな感じです。
 ニッポン国民一人一人(期待したいのは若者と女性。お年寄りはもう無理でしょう)がマスメディアの喧噪からしばし離れ、賢くなる。もうそれしかないと思います。そして、賢くなった人から順番にベースボールに唾を吐きかけ、背を向ける。そうすることによってはじめて、野球界は動き出すのではないでしょうか? 正しく、身の丈にあった真の繁栄に向けて。

  ん? おまえは結局、野球が好きなのか?──

 いいえ、嫌いですよ。大嫌い。でも、野球界が正しく繁栄するのであれば私は何も云いませんし、またネット上での血気盛んな口角泡の飛ばし合いもなくなるでしょうね。ぜひとも、スッキリしたいものですよ。(つづく? わかんない)

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あとがき@ランダム[7]

2005年07月09日 | あとがき@ランダム
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 私が予想したとおり、オリンピックの競技種目から見事にベースボールが除外されました。拍手!!! パチッ、パチッ、パチッ!!!
 当然ですね。本文(第4章、第10章)でも散々述べましたが、つまり野球は「たいした競技ではない!」ということです。で、その「たいした競技でない」野球を、私たちの国はダラダラと過大評価しつづけているのです。
 はい、多くを語るつもりはありません。この国のスポーツの“惨状”(=野球が中心にドシッと居座りつづけている不幸な状況)を、一人一人がもうちょっと真剣に考えましょう。そして、早急に変えていきましょうよ。(つづく)

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あとがき@ランダム[6]

2005年07月08日 | あとがき@ランダム
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 さて、話はガラッと変わります。

 この間、NHKの朝のニュースを“盗視”していました(受信料納めてないのでこういう表現になります)。すると「いまアメリカで納豆が流行っている」という情報に遭遇。フ~ン、納豆ねぇ~。もちろん納豆チャンは体に良い食べ物ですから、どんどん世界に広まっていけばいいですね。
 でも、このとき私はこんなことを思ってしまいました。

  う~ん、これは“逆ゴマすり”じゃないかなぁ?

 「傲慢&肥満帝国USA」はいまや、押しも押されぬ“世界の嫌われ者”です。一般の米国民もそれを肌で感じはじめているようですね。
 そんななか、おおむね仲良くしてくれる(付き従ってくれる)日本は、USAにとってますます大切な、ますます貴重な存在になってきています。だから、これからはUSAのほうからどんどん日本へ擦り寄ってくるだろうと私は見ているのです。つまり“逆ゴマすり”ですよ。
 ベースボールは言うに及ばず、もうすでに映画の世界などでもそうでしょう。ハリウッドが日本の映画をリメイクしたり、アカデミー賞に日本の俳優をノミネートしたり……。日本のみなさまにおおいに喜んでいただいて、「これからも仲良くしてね」「裏切るなよ」というわけです。
 さぁ、そこでわれわれはどうすればいいのか、ってことです。ホント、どうしますか? USAからの“逆ゴマすり”に易々と引っ掛かりますか? それとも……
 いやいや、考えても無駄です。きっと引っ掛かるんだろうなぁ、この国の人たちは。ため息一つ。いや二つ(つづく)

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あとがき@ランダム[5]

2005年07月07日 | あとがき@ランダム
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 本日はちょっとだけ。

 先のサッカー・コンフェデレーションズ杯で日本とも対戦したメキシコの2名の代表選手が、禁止薬物(筋肉増強剤ですね)を使用していたとして、メキシコサッカー協会は両選手に1年間の出場停止処分を課しました。

 はい、とても残念な知らせですね。ガッカリです。でも私が言いたいのは……

  「野球ではどうなのよ~?」

 ってことです。薬物乱用の歴史は米メジャーリーグのほうがはるかに濃厚です!!! でも、野球サイドから、出場停止や罰金、タイトル剥奪などの報が聞こえてきたことは一度もありません。

 このあたりのこと、つまりアンチドーピングに取り組む姿勢のちがいなども、私たち日本人はよ~く知っておく必要があると思います。そして、ベースボールを嫌いにならなきゃ! 日本の大手メディアはこのあたりのことにはあまり触れませんよ。
 ところで、オリンピックの「野球排除」はどうなりました?(つづく)

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あとがき@ランダム[4]

2005年07月06日 | あとがき@ランダム
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 ってことは、これも『読売』かな?

 ということで、TBSが横浜ベイ某という球団の筆頭株主になったという話。最近のことですよね。これもまた『読売』の仕業じゃないか? 私はそう踏んでいるのです。TBSが自ら進んでそうしたとは到底思えない!!!

 もちろん本文でも触れましたが(第7章)、ジャーナリズムがプロスポーツ団体の運営に関わるなど絶対にあってはなりません。これは明らかに社会の利益に反する行為、すなわち“悪事”であります(日本のバカ大衆のみなさまは、なんとも思ってないようですが)。
 で、この“悪事”をいまさら改めるわけにもいかない『読売』は、TBSに「おまえらもやれ!」と押し付け、仲間を増やし、自分たちの“悪事”をごまかしたということです。いわゆる「外堀を埋める」という薄汚い行為ですね。これも当たってるなぁ、きっと。

 そしてもう一つ。最近、NHKの“大リーグゴリ押し”の姿勢には辟易するのですが、これもまた『読売』の仕業じゃないかと。NHKにメジャーリーグを大々的に報じさせ、この国における野球の“ボリューム”“スケール”を保とうという企みです。

 『読売』がもっとも恐れていることは何でしょう? それはこの国の野球がしぼむこと、つまり野球人気の低下です。
 野球人気の低下はそのまま『読売』の“大衰退”につながります。ですから、ありとあらゆる手段を駆使して、つまりTBSに球団株を持たせたり、NHKにMLBをやらせたりしながら、『読売』は野球人気の維持に日々努めているのではないか? 私はそう見ています。(つづく)

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