ビバ!迷宮の街角

小道に迷い込めばそこは未開のラビリント。ネオン管が誘う飲み屋街、豆タイルも眩しい赤線の街・・・。

ファンキーな横丁(武蔵野市・吉祥寺)

2010年06月20日 | 飲み屋街
 私はあまりお酒は飲みなれないので、酒場は眺める場所と決めています。眺めてるだけで酔えるのですからこんな安上がりな事はありません。(店の前でウロウロする冷やかし客と嫌がられますが。) 
 
 JR吉祥寺駅北口前に迷宮のような酒場があります。中央線吉祥寺駅の駅前に開けた戦後の闇市が、そのまま商店街を形成した「ハーモニカ横丁商店街」です。店舗数100件ほどが、平和通りとダイヤ街チェリーナード商店街に挟まれる形で、南北をハーモニカのように並んで、それぞれ名前のついた細い通りが何本も貫いています。

 
駅から出てすぐ、まず目に飛び込んでくる賑々しくも雑然とした光景、南側の平和通に面した部分は古くからの看板をそのまま使い、粗末なバラックの建物が物々しく、まさにハーモニカのように小さな入り口が並んで口を開いています。一方北側はダイヤ街に面した部分で、サトウのメンチカツなど行列のお店が何軒もあって、人通りは昼夜絶えず、毎日が縁日のようです。
 
 そしてハーモニカ横丁の内部、仲見世通りやのれん小道といった通りは、薄汚い裏街道の集積所かと思いきや、内装にこだわった多国籍バーやデザイナーやミュージシャンが集う、開放的な雰囲気の焼き鳥屋がひしめいて、とてもお洒落な感じがする飲み屋街です。

 一方吉祥寺駅北口から東へヨドバシカメラの裏側の土地が歓楽街なので、さらにディープな感じがお好きな方はそちらへどうぞ。ハーモニカ横丁は休日ともなると家族連れで、この戦後からずっと現役選手の小迷宮をおっかなびっくりウロウロしている姿も沢山ありました。

 昼に平和通りから撮影すると、餃子屋さんのその向こうのダイヤ街の商店街が見えます。通りを飾る提灯もいかにもな赤提灯ではなく、ポップで可愛らしい感じです。