○色彩俳句638・紺11・佐藤南山寺01・2023-09-21(木)
○「曼珠沙華紺の海境弧をゑがく」(佐藤南山寺01)
○季語(曼珠沙華・仲秋)(「俳句201411」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「海峡」ではなく「海境」。「うなさか」とも読む。「海上遠くにあるとされる海神の国と地上の人の国との境界。 海の果て。」とある。点々と曼殊沙華の赤に彩られた弧状の浜から紺碧の海境へと拡がる風景。
○佐藤南山寺(さとうなんざんじ)(1915-1974)
○好きな一句「月山の火雲へたたむ稲架の陣」02
○季語(稲架・仲秋)(引用同上)
【Profile】:福島県郡山生まれ。父の転勤で秋田・山形と移り住み小学6年時に上山に落ち着く。1935年「千鳥」主宰→矢田挿雲を訪ね俳句に興味を持つ。1965年「河」に入会し→角川源義に師事。1970年「虹仰ぐ」50句により第16回(昭和45年)角川俳句賞受賞。