俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

■特集俳句535「うれしさは葉がくれ梅の一つ哉」(『春の日』1686)(坪井杜国)

2021-06-18 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句535・いろは俳句3-4(う)・坪井杜国01・2021-06-18(金)
○「うれしさは葉がくれ梅の一つ哉」(『春の日』1686)(坪井杜国01)
○季語(梅の実・仲夏)(「HNK俳句2013年6月号」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4 →俳人一覧(うえくけこすせそてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】

【鑑賞】:「いろは俳句(う)」の句は「うれしさは」の「う」。葉に隠れた一個の梅の実を見つけた時の喜び。それを喜ぶ心の余裕が素敵。なにしろ江戸時代中期ですから。


坪井杜国(つぼいとこく)(?~1690)
○好きな一句「木履はく僧も有けり雨の花」(『阿羅野』1689)02
○季語(雨の花・晩春)(※「木履(もくり)」:足駄のこと。「→芭蕉db」より引用)

【Profile】:生年不詳。名古屋の蕉門の有力者。→松尾芭蕉が特に目を掛けた門人の一人(真偽のほどは不明だが師弟間に男色説がある)。富裕な米穀商であったが、詐欺罪に問われ、貞亨2年8月領国追放の身となって畠村(田原市福江町)に流刑となり、晩年まで三河の国保美(渥美半島南端)に隠棲した。芭蕉の「笈の小文」の旅に同行。


コメント    この記事についてブログを書く
« ■方法俳句535「うすぎぬのご... | トップ | ■五感俳句535「ほろにがき蕨... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

特集俳句」カテゴリの最新記事