俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五体俳句626「螢火に男の唇の照らさるる」(『孔雀の庭』2007)(折井眞琴)

2023-06-27 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句626・唇(くち)6・折井眞琴01・2023-06-27(火)
○「螢火に男の唇の照らさるる」(『孔雀の庭』2007)(折井眞琴01)
○季語(螢火・仲夏)(「→増殖する俳句歳時記」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:螢火が照らしているのは唇。しかも男の唇。取り上げた全句の中で「唇」「くちびる」を使用した12句をPickupで挙げる。


折井眞琴(おりいまこと)
○好きな一句「田水張りつめ花道を帰るごと」(「岳」)02
○季語(田水張る・初夏)(「角川俳句大歳時記・夏」より引用)

【Profile】:1942年長野県出身松本市在住。「岳(たけ)」(→宮坂静生主宰)同人。


■Pickup「唇(くちびる)・唇(くち)・くちびる俳句12句(2023-06-27)

01飢うる街あかい氷菓に汚す」(『水谷砕壷句集』)(水谷砕壷)

02夥しきOの爆音下」(『起伏』2013)(鎌田透次)

03にのす冷たさよ柏餅」(飯島みさ子)

04雨なめて早乙女のさめ居たる」(永尾宋斤)

05嘘ばかりいふ口唇に紅が冴え」(三笠しづ子)

06突き出したが迎へに行く冷酒」(『残光』2015)(鎌田透次)

07くちびるがいちばん昏くなる真昼」(『脱衣場のアリス』2001)(なかはられいこ)

08桜湯のくちびるに闇残りけり」(草子洗)

09はつなつのに落ちつく酒の枡」(『桔槹句集』)(森川光郎)

10痛きまで草笛を吹きけるよ」(坂間晴子)

11くちびるに冬陽あつめて菩薩かな」(野間口千賀)

12石仏の石のくちびる蕨餅」(脇本星浪)

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