俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句062・未然(時間)02・水谷砕壷・2011-11-13
○「アドバルン卸せり菊はまだ昏れず」(水谷砕壷01)
季語(菊・秋)
デパートの屋上からアドバルーンが卸されました。秋の一日も夕方にさしかかろうとしています。しかし、屋上の菊の花は残照のなかで、まだ明るい光を帯びています。
○水谷砕壷(みずたにさいこ)(1903~1967)
代表句「飢うる街あかい氷菓に唇汚す」02
季語(氷菓・夏)
徳島県出身。関西学院高商部卒。大阪瓦斯株式会社勤務。俳句は1924年ころより作る。「ホトトギス」系から新興俳句に転じ、戦前は「青嶺」から「旗艦」、「琥珀」へ。戦後は「太陽系」から「火山系」へと、俳誌の編集発行に努める。→日野草城を補佐する。晩年は関西タール社長として実業に専念。