最近アクセスがちょっと増えたなあと思ったら、『愛の流刑地』関連のアクセスだった?!どうも、最近の急展開(?)が原因らしい。
一応、知らない人のためにおさらいしておくと、『愛の流刑地』というのは日経新聞の朝刊に連載されている渡辺淳一の小説で、55歳の恋愛小説家のおっさんと36歳の子持ちの人妻の不倫をテーマにしたもの。朝っぱらから、陳腐な性描写は登場するわ、挿絵は笑わせてくれるわで、ブロガーたちの格好の餌食になっていて、わたしも三回ほど批判記事を書かせてもらった。
にっけいしんぶん新聞(愛ルケを扱っているブログ)
<わたしの批判記事、3連発!>
日経新聞の『愛の流刑地』
今日のアイルケ(愛の流刑地)。
『愛の流刑地』は果たしてエロか?
この通称「アイルケ」も8月の終わりに指しかかり、急展開。おっさんがセックス中に人妻を殺してしまったのだ!いかにもっぽい伏線が張られていたので、やっぱりって感じではあるけど、どうなることやら?今日(8/31)の連載では、おっさんがナイフを右手に持ったところで終わっているのだけど、後を追って自殺でジ・エンドってところかな?(『失楽園』も確か心中だったし…。)
このろくでもない小説の批判は散々やったんで、今日はちょっとだけ建設的に、わたしなりの結末を提案してみようと思う。
☆ ☆ ☆
ナイフで自殺未遂をして意識が朦朧としていたおっさんが目を覚ますと、そこは病室のベッド。切ったはずの手首を見てみると、不思議なことに傷ひとつない。でも体は寝たきりで動かず。
じつは、すべては寝たきり老人の妄想だったのだ。この老人、日経新聞の交友抄にも文章を載せたことがあるような、日経読者の元・経済人で、学生時代は才能もないのに文学志望。寝たきりになったため、かつて勤めた会社からは見舞い客も訪れず、本当は作家になりたかった欲望と働き詰めで満たされなかった性欲が入り混じってできあがったのが『愛の流刑地』という名の妄想だった!
そんなわけで、夢とはいえ、一応自らの欲望が満たされた老人は、満足の表情で事切れるのでした…。
☆ ☆ ☆
なんて、感じはどうですかね?「老子」じゃないけど夢ってことにしておいてくれないと、こんな三十半ばの人妻って、いまどきありえませんから!「都合のいい女」そのもののヒロインを妄想で造りだすなんて、ダメ経済人らしくてぴったりだと思うんですけどね。
「ラストタンゴ・イン・パリ」や「ベティ・ブルー」みたいな映画のヒロインに共感する女性ってそれなりにいるとは思うけど、この小説のヒロインの「都合のよさ」に反発する女性って多いんじゃないですか?
というわけで、この小説のダメさって、性の問題じゃなくて人間観の問題だってことが言いたかったんだけど、「もうどうでもいいから、早く終わって」って心境のわたしです。合掌!
PS:「ラストタンゴ・イン・パリ」関連のおまけ
一応、知らない人のためにおさらいしておくと、『愛の流刑地』というのは日経新聞の朝刊に連載されている渡辺淳一の小説で、55歳の恋愛小説家のおっさんと36歳の子持ちの人妻の不倫をテーマにしたもの。朝っぱらから、陳腐な性描写は登場するわ、挿絵は笑わせてくれるわで、ブロガーたちの格好の餌食になっていて、わたしも三回ほど批判記事を書かせてもらった。
にっけいしんぶん新聞(愛ルケを扱っているブログ)
<わたしの批判記事、3連発!>
日経新聞の『愛の流刑地』
今日のアイルケ(愛の流刑地)。
『愛の流刑地』は果たしてエロか?
この通称「アイルケ」も8月の終わりに指しかかり、急展開。おっさんがセックス中に人妻を殺してしまったのだ!いかにもっぽい伏線が張られていたので、やっぱりって感じではあるけど、どうなることやら?今日(8/31)の連載では、おっさんがナイフを右手に持ったところで終わっているのだけど、後を追って自殺でジ・エンドってところかな?(『失楽園』も確か心中だったし…。)
このろくでもない小説の批判は散々やったんで、今日はちょっとだけ建設的に、わたしなりの結末を提案してみようと思う。
☆ ☆ ☆
ナイフで自殺未遂をして意識が朦朧としていたおっさんが目を覚ますと、そこは病室のベッド。切ったはずの手首を見てみると、不思議なことに傷ひとつない。でも体は寝たきりで動かず。
じつは、すべては寝たきり老人の妄想だったのだ。この老人、日経新聞の交友抄にも文章を載せたことがあるような、日経読者の元・経済人で、学生時代は才能もないのに文学志望。寝たきりになったため、かつて勤めた会社からは見舞い客も訪れず、本当は作家になりたかった欲望と働き詰めで満たされなかった性欲が入り混じってできあがったのが『愛の流刑地』という名の妄想だった!
そんなわけで、夢とはいえ、一応自らの欲望が満たされた老人は、満足の表情で事切れるのでした…。
☆ ☆ ☆
なんて、感じはどうですかね?「老子」じゃないけど夢ってことにしておいてくれないと、こんな三十半ばの人妻って、いまどきありえませんから!「都合のいい女」そのもののヒロインを妄想で造りだすなんて、ダメ経済人らしくてぴったりだと思うんですけどね。
「ラストタンゴ・イン・パリ」や「ベティ・ブルー」みたいな映画のヒロインに共感する女性ってそれなりにいるとは思うけど、この小説のヒロインの「都合のよさ」に反発する女性って多いんじゃないですか?
というわけで、この小説のダメさって、性の問題じゃなくて人間観の問題だってことが言いたかったんだけど、「もうどうでもいいから、早く終わって」って心境のわたしです。合掌!
PS:「ラストタンゴ・イン・パリ」関連のおまけ
ラストタンゴ・イン・パリ〈オリジナル無修正版〉20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
ベティ・ブルー インテグラル 完全版 (ノーカット完全版)20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
コメントを「ベティー・ブルーインテグラル」に書き込んでしまった。失礼!