切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

山県有朋をめぐって。

2022-09-28 23:26:45 | 超読書日記
菅の弔事がきっかけで、安倍晋三が読んでいた山県有朋の本がベストセラーになっているそうな。わたしは岩波の方じゃなくて、てっきり文春新書の方だと思っていましたけどね。読み応えだと、文春新書の方が上だし、こっちにも伊藤博文への哀悼の歌が載っています。もっとも、わたしは、山県有朋も安倍晋三も、なんか似てるし、嫌いなんですが。

文春新書は山県に割合好意的なんですが、わたしは議会軽視の政治手法なんかが、安倍晋三や菅、森喜朗に似てるなあ~とは思います。親近感があったから読んだんですかね?

面白いのは、山県有朋の国葬が人気がなくて、人が集まらなかったって話。戦前の人も意外と冷静なんですよ。

別の記事でも書いたけど、永井荷風は山県有朋の国葬の日、初代市川猿之助(二代目市川段四郎)の告別式のことを日記に書いています。

あと、メディアがちゃんと言わないんで、ひとこと言っておきたいのは、平日火曜日に献花に行ける人も、武道館周辺で反対を訴えに行ける人も、特殊な人たちだということ。普通の人はさすがに働いていますから、サイレントマジョリティは武道館周辺じゃなくて、世論調査とかネットの中にあるんじゃないでしょうか。

加えて、菅の弔事に感動したひとが結構いるみたいだけど、あれは岸田の弔事が下手だから目立ったということと、センチメンタルな感じがしたから日本人にウケたってことではないでしょうか。

よくよく考えたら、「あなたはいつも正しかった」って言えますか?プーチンに「ウラジミール、君と僕は同じ未来を見ている」って、クリミア併合後に言っちゃうんですよ!それで北方領土が返ってきたわけでもないんですから!

日本人のセンチメンタリズムはつくづくやばいなと思いました。

ま、秋の夜長の読書に。




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