切られお富!

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村上春樹が選んだゴダール作品3作

2015-05-11 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
特設サイトで読者の質問に答えているそうですが、初期の「風の歌に聞け」とか「1973年のピンボール」なんかは、思いっきりゴダール・ノリだったから、興味深く思いました。で、3作ですが・・・


『女と男のいる舗道』

『恋人のいる時間』

『アルファヴィル』


いかにもなんですが、『恋人のいる時間』が意外といえば意外。


長い間LDしか発売されてなくて、わたしも去年DVDを買うまで一回しか観てなかったのですが、『小さな兵隊』に並ぶ地味目な作品でしょ。『失楽園』あたりの不倫映画とは対極にある淡々とした感じで、わたしも何年かぶりにDVDで観て、やっとなるほどって感想でしたが、あえていうなら、オムニバス映画『新・七つの大罪』のなかの「怠惰の罪」みたいな画面のルックだということと、女優の体の切り取り方、明暗の使い方のリズムが印象的な一本ですよね。


『アルファビル』はわたしも大好きな愛の映画だし、岡崎京子の『PINK』に多大な影響を与えた『女と男のいる舗道』は、ま、いかにもですね。


で、『彼女についてわたしが知っているニ、三の事柄』が入っているかと想像したんですが、はずれでした。そう思った理由は、初期二作の文章とエッセイっぽいこの映画のノリが似ていたからなんですが、マリナ・ブラディが好きじゃなかったのかな?


なお、わたしの好きなゴダール作品といえば、『男性・女性』『アルファビル』『新世界』、次点が『カラビニエ』と『はなればなれに』です。村上春樹とわたしの共通点はモノクロ作品ばかり選んでいるということか。


ちなみに、川本三郎との映画の本は復刊されないのが不思議です。



・期間限定サイト「村上さんのところ」(2015年5月13日で公開終了)


女と男のいる舗道 ブルーレイ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
角川書店


恋人のいる時間 [DVD]
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紀伊國屋書店


アルファヴィル [DVD]
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紀伊國屋書店


新七つの大罪【字幕版】 [VHS]
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東北新社


映画をめぐる冒険
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講談社


pink
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マガジンハウス
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