切られお富!

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十六歳の恋

2005-11-13 17:35:05 | アメリカの夜(映画日記)
16歳の男の子が好きな女の子を殺しちゃった話を聞いて、映画監督フランソワ・トリュフォーが18歳のときに失恋して自殺未遂した話を思い出しちゃったんだけど、このときの経験を映画にしたのが『二十歳の恋』って作品。

映画のなかでは、ジャン・ピエール・レオー演じる主人公が、好きになった女の子のそばにいたい一心で彼女のアパルトマンの真正面にあった小さなホテルの一室を借りて住んだりするんだけど、これはどうも実話らしい。

ところで、相手にされないので自殺しちゃうのと相手を殺しちゃうのって心理的には紙一重って感じがするから、16歳の男の子も半ば心は死んじゃってるってところじゃないかな…。

今改めて考えると、わたしの16歳の頃って色気も何にもなくて、入った高校が某公立高校で制服がなかったために私服に多少気を使うようになった以外は、音楽、映画、読書の今に繋がるサブカル中心生活を送っていたような気がする。学校はそりが合わなくてサボりまくっていたし、溜めたお金で西新宿の柏木公園付近のレコード屋さんをうろうろしたり、映画観たり、『ライ麦畑でつかまえて』なんか読んだのも多分この頃だ。(いかにも過ぎて、カッコ悪い~。)で、高2からバイトを始めたんだけど、この頃なんだかんだで自分の身に一番近かったのは音楽だったかな…。(その後、映画が逆転してとかいろいろあるんだけど…。)

聞けば、殺されちゃった女の子ってバンドかなんかやってたらしいんだけど、音楽の話なんか出来る相手がいれば、無口な元野球少年なんかより断然そっちだろうねって感じはするなぁ~。

あと、事件現場が町田の団地っていうのが微妙というか、なんとも生っぽいローカル性があるんだけど、なんで土着の人っていい年になっても、幼稚園時代とか小学校時代の人脈の話をしたがるのかっていうのが、引越しばかりしていた家の子供であるわたしには永遠の疑問。幼馴染っていうのはそんなにいいもんなのって感じで。(この傾向は、田舎に住んでる親戚なんかだと一層顕著で、いいオバサンが幼稚園時代の友達の話なんかしたりするから、他に話題はないのかっていいたくなる。)

だいたい、わたしなら、行ったことないところで育ったり、違う世代だったりと話した方が断然面白いし、活発な女の子なら知らないことを知りたいって欲求は強いってもんだろう。

というわけで、なんだか取り止めがなくなってきたんだけど(笑)、印象で言うとこの二人には多分恋愛なんかなかったでしょう~。イタリア語で革命を語る男とフランス語で恋愛を語る女のすれ違い以前の問題って感じで。(わけわかんないでしょうけど、そういう映画があったんです!)

と、まあ、行き当たりばったり、企画倒れの独り言でした!!

高1殺害容疑の16歳、深夜に自転車・団地で大声も (読売新聞) - goo ニュース

町田の高1女子刺殺 逮捕の少年「急に冷たく」 涙なし「十分眠れた」 (産経新聞) - goo ニュース

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