切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

<訃報> 俳優 安藤昇

2015-12-17 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
やくざから俳優という異色の経歴の人ですが、わたしが意識しだしたのは、作家の安部譲二が安藤昇の配下だったことがあると知ってから。ということで、ご冥福をお祈りいたします。

中島らもと安部譲二の対談で安藤昇の話が出てくるんですが、らもさんのご指摘通り、確かに名優とは言い難い演技の人ではありました。でも、「本物」だったという凄みが妙な説得力を与えていて、「本物は逆にこうなのかも」って勝手に観ている側が納得してしまうという、稀有な映画俳優ではありましたね~(複雑な褒め方だ!)。あと、この対談に出てくる安藤昇の愛人の話がエグかった!

ちなみに、この人の逸話としては、前述の対談に加えて、山城新伍の本もよいですね~。

なお、作品としては、『色情めす市場』や『実録阿部定』で知られる巨匠田中登が日活ロマンポルノの枠から離れ、東映で撮った「安藤昇のわが逃亡とSEXの記録」が忘れ難いですね。特に衝撃のラストが!(女性はご注意!)

ということで、追悼になったかしら・・・。

安藤昇のわが逃亡とSEXの記録 [VHS]
クリエーター情報なし
東映ビデオ


なれずもの (文庫ぎんが堂)
クリエーター情報なし
イースト・プレス


おこりんぼさびしんぼ (廣済堂文庫)
山城 新伍
廣済堂出版
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『冬の旅(さすらう女)』 ... | トップ | ちょっと、ご無沙汰しており... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカの夜(映画日記)」カテゴリの最新記事