切られお富!

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なんで談志の弟子たちは、先代圓楽の十八番「浜野矩随」をやりたがるんだろう?

2015-06-08 23:59:59 | 新釈落語噺
たまたま、立川ぜん馬と立川談四楼のやった「浜野矩随(はまののりゆき)」のCDを最近手に入れて聞いていたんですが、立川志らくのこの噺も実は二回ナマで聴いたことがあり、おまけに立川談笑がこの噺を解説しているページまで発見して、思ったんです。談志の弟子って、じつはみんな圓楽のファンだったんですか?ってね。

・談笑が「浜野矩随」を解説しているページ

談四楼のCDの解説には、「打倒圓楽師匠のつもりでやった」と心意気が書かれていたし、ぜん馬のCDはいつもながらやっぱり巧い!志らくのは一回目は確か談志が死んでそんなに経っていない時期で、師匠と弟子みたいな関係をこの噺を通して言いたいのかな~なんて勘繰った記憶が…。

で、談志といえば、生前圓楽のことを「下手だ下手だ」とよく馬鹿にしていたし、談志本人も「浜野矩随」なんて絶対にやりそうにないわけだけど、じつは談志が圓楽個人を好きだったんじゃないかってよく思うんですよ。そう思うきっかけは、以前、圓楽が死んだ頃の高座で談春が語った「圓楽は談志以上の非常識人だった」というエピソードなんですが…。

ということで、今宵も「浜野矩随」を聞いて楽しみます。さて、今日は誰のを聞こうかな?志ん朝のも、らしくてよいんですがね~。

三遊亭圓楽「浜野矩随」
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