切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

阿久悠の死で、思い出した事。

2007-08-03 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
阿久悠の訃報で何かを感じる世代には属してないんだけど、わたしが印象深いのは、映画『瀬戸内少年野球団』シリーズ。といっても、篠田正浩が監督した一本目より、断然三村晴彦が監督した二本目が素晴らしいんだけどね!

阿久悠さん死去 「北の宿から」など作詞 70歳(神戸新聞) - goo ニュース

瀬戸内少年野球団シリーズの第二作「最後の楽園」は、主演・田原俊彦、相手役鷲尾いさ子という時代を感じさせる配役だけど、このダメっぽい配役をうまく使った三村晴彦の手腕が光る一作で、むせ返るような青春映画の傑作なんですよね。

どうも、田原、鷲尾で引いてしまう人が多くて、正当な評価がなされていないんだけど、篠田正浩では死んでも到達できない域に達しているメロドラマなんですよ。

美術のベテラン間野重雄氏の手腕も光るし、埋もれているのが実にもったいない!

原作の小説も、作者の阿久悠の強い思い入れを感じさせるもので、映画を観た阿久悠もさぞや満足したんじゃないかな?

というわけで、ピンクレディーばかりじゃないぞ!といいたかった記事でした!

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