切られお富!

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『鬼滅の刃 無限列車編』を観た!

2021-01-11 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
観てきました。簡単に感想。

これから観る人もいるでしょうから、ネタバレしない程度に書きますが、前半は『うる星やつら ビューティフルドリーマー』みたいな話で、後半は反新自由主義というか、エリートの倫理を問うてるって感じかな~。

前半の列車のシーンの造形は、数ある列車の出てくる映画(たとえば、アルドリッチの『北国の帝王』!)みたいなカッコいいビジュアルセンスと鬼(悪役のことね。)の今風な感じがよかったんですが、たぶん、原作者もアニメのスタッフも後半の展開の方がまさに、今、言いたいことなんじゃないかと思いました。

観に行った子供も大人も最後の展開に涙するのは、ここ数年展開されるエリートの体たらくとは真逆な、損得で動かないエリートの姿で、煉獄杏寿郎ファンになって家に帰ることになるわけですよね。(このあたり、作者が女性(らしい)ことと関係があるのではと、宮台真司が言っていたのは鋭いなと思います。確かに、新自由主義で割を食っているのは主に女性ですから。)

『君の名は。』のときも感心したけど、愚直に今の問題を入れてくるのって、総理大臣がでてくると忖度質問しかできないどっかのニュース番組とは対極にある姿勢で、日本のクリエイターもまだ死んでないな~とは思いました。

なお、この作品、もし観に行くなら、ちょっと予習しておいた方がよいです。わたしの場合は、年末にやっていたアニメの再放送を観てから行きました。映画ではキャラ設定の説明なしに始まるし、前半は子供向けのギャグが連発されるので、初見だと結構つらいと思います。せめて、ウィキペディアでキャラの設定くらいは軽く読んでから観に行くとよいでしょう。

ということで、続編が楽しみではあるな~。

しかし、政治家で観に行った人はいるのかな?








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