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野菜の食卓〝vegefull〟スタイル

野菜を楽しむ大人の生活。  日々の暮らしの中で野菜の旬を楽しみ、野菜の食卓を囲みます。

食のイタリア Ⅲ イタリア料理を習う

2009-12-08 | 野菜のまわり

野菜の食卓

■イタリアで料理を習う

 フィレンツェ郊外でオーガニックの食材を使ったトスカーナ料理の教室http://www.lacasamia.jp/corsodicucina2.htmlに参加しました。当日は列車のストのため山道を走るバスに30分ほどゆられました。車一台がやっと通る山の中のかつて修道士たちが暮らた古い家をリフォームして暮らす奥村千穂さんご夫妻が主催しています。お料理を教えてくださるのはご主人アントレッロさんです。小学生のお子さんがいるこのご家族の毎日の食事は、マンマの味を継承しているアントレッロさんがすべてきっちり作ります。ジュエリーを作る工房で働くアントレッロさん自ら作ったキッチンや調理道具の数々。食が暮らしの中心にある彼らの暮らしぶりや自然と向きあい、支えながら生きる家族の関係の豊かさや懐かしさを感じました。

古い石垣はそのままに、家の中はその面影もなく現代風な住まいにリフォームされていました。州の法律で外観が保護されているため窓の大きさは変えられないとのこと。

 
家の前は雑木林を開墾し、南に面した斜面に畑が広がっています。あいにくの冷たい雨で畑には出られず。
 
 
窓の外のイタリアンパセリ。鳥よけに網が張られています。
 
 
流し台の上の水切り棚。アントレッロさんの作品。
 

ところ狭しと並べられた保存食の数々です。

これは是非作ってみたいと思ったトマトの水煮。お料理教室でもふんだんに使われます。

説明の後、さっそくデモンストレーションの開始。


本日のメイン。ニョッキをみんなで作ります。セモリナ粉、強力粉、じゃがいもが等分に入る少し固めのパスタに近いものでした。

薪ストーブの上に鍋を置き、鴨肉をトマトソースでじっくり煮込みます。

チーズもたっぷりふりかけ、出来上がりはこのような感じ。柔らかく煮込んだ鴨肉とニョッキ、濃厚なトマトソースがからみます。

 

ビエトラ 日本ではフダンソウと呼ばれていますが、かなり葉肉が厚くしっかりしています。

タコと一緒にくたくたに煮込んで、子ダコのズィミーノの出来上がり。

 

オーガニックの小麦粉を使った手作りのパン。

豚の背アブラの生ハム風を乗せ、クロスティーニで。

 

ドルチェ。近くで収穫される栗を牛乳で煮込み、濾して作った栗のクロスタータ。もちろん手作り。

そのオーガニックという言葉が自然に出てくる環境の中で、一人娘ユキちゃんが通う小学校の給食はすべて地元のオーガニック食材が使われていると、10月に見た映画「未来の食卓」http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/22291/がここにもと思いだしました。

お料理は、もちろんですが自然と対峙することを楽しむ彼らの食事やけっして便利ではない生活をあえて選択している彼らの生き方や価値の置き方のユニークさが新鮮に映りました。いままでお知らない世界を知ることは旅行の醍醐味。今回の旅行で一番心に残ったことでした。
 
 

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