野菜の食卓〝vegefull〟スタイル

野菜を楽しむ大人の生活。  日々の暮らしの中で野菜の旬を楽しみ、野菜の食卓を囲みます。

T先生の包丁さばき

2006-07-24 | 野菜的な旅
野菜の食卓

月に一度T先生にお料理を習っています。30年もの間食の一線でご活躍されている方です。先日のお教室で美しい野菜のせん切りを見せていただきました。中華の炒め物のつけ合わせなのですがこれなかなかの技です。ちょっとご紹介します。


セロリ、ネギ、きゅうり、大葉などいつも見慣れている野菜ですが、切り方でこんなに変身してしまいます。


せん切りをして5~10分水にさらし、水気をきってから、冷蔵庫で冷やしておきます。


タケノコ、干ししいたけ、豚肉の細切りを甜麺醤、醤油、紹興酒などで炒めたもの。これをせん切りした上の野菜と一緒にいただきます。

当日の他のメニューです。


半乾燥の湯葉でひらめ、エビをそれぞれ巻き、油で揚げました。山椒塩をつけていただきます。ひらめのほうは、想像を越えたおいしさでした。


生のアーモンドをミキサーにかけて漉し、汁を固めて作った本格的な杏仁豆腐です。中央のフルーツはメロンです。



いい素材を使いじっくり手間をかけておいしい物を作っていただく、月に一度の楽しみです。

初物、収穫です。

2006-07-15 | 野菜のまわり
野菜の食卓



この一週間蒸し暑い日が続いたら急にベランダのトマトが色づいてきました。植栽の専門家Oさんに見てもらったら「もう収穫していいですよ。」と言われました。と言われてももったいなくできなかったのですが、今日思い切って収穫しました。


ガクがピンと上を向いていて、自然のエネルギーと美しさを感じます。


鴨ナスもこの一週間でこんなに大きくなりました。


しばしうっとりとながめていました。
今年の夏はこの写真を暑中見舞いに使おうと思います。

濃厚なトマトの香りを放っています。今日の収穫分はさっそく仏壇に供えました。
トマトをひと口いただきました。濃いトマトの味が口に広がりました。
調理してしまうのはもったいなく、しばらくキッチンに飾っておきます。

ゴーヤの苦味が夏を呼ぶ

2006-07-10 | 野菜のお料理ー夏
野菜の食卓

梅雨明けも近いこのごろ、蒸し暑い日が続きます。今ごろの暑さになるとなぜかゴーヤのあの苦さが恋しくなります。ゴーヤはもともと沖縄での呼び名で、本州では「ニガウリ」と呼ばれていました。近年の健康ブームで今やゴーヤは全国区的な呼び名になりました。ゴーヤの苦味成分の中には、胃液の分泌を促し、食欲を増進させる力があります。またビタミンCやカリウム、カルシウム、マグネシウムなどが豊富です。お肉や卵などのタンパク質と一緒に取ることで効率の良い吸収が図れ、夏バテを予防します。


表面は濃い緑色でイボイボがあります。


板ずりをしてから、ザク切りし、中のワタと種を取り除いて一分半ほどゆでました。ちょっとかわいらしく、お菓子のようです。これに具材を詰めます。


お肉やしいたけ、ねぎ、しょうがなどの具材を混ぜ、中につめて、フライパンで両面に焼け目をつけ、甘辛の中華スープで15分ほど煮込みました。


定番料理ゴーヤチャンプルー

ゴーヤの苦味をとる方法として、先人たちは、板ずりをしたり、空いりしたり、乾燥したり、かつおなどの旨みを使ったり、調味液に酢や梅干などを使うなどいるいろいろな知恵を残しました。
暑さ極まるこれからの季節、いよいよゴーヤは旬を迎えます。ゴーヤを食べて夏を乗り切りましょう。我家のベランダのゴーヤも天井までつるを伸ばしグングン成長ています。

津軽の人、佐藤初女さんのこと

2006-07-02 | 野菜的な旅
野菜の食卓

森のイスキアを主催する佐藤初女(さとうはつめ)さんという女性とお会いしてきました。話の内容は重いことでありながら津軽訛りのやさしい言葉にはちょっとユーモアさえあり思いやりの気持ちの温かさにあふれていました。80歳を過ぎてなお現役で、すくっと立っている姿からは大きなやさしさがあふれ出ていました。4年前に亡くなった母と重なりました。久々に心に染み入るような、素晴らしい感動を味わいました。そして食の原点に戻って考えさせられた一日でした。初女さんが食について大事に思っていることは①新鮮であること②旬であること③地場(じば)で採れたものであることだそうです。当日の美しい立ち姿の写真をご紹介できず残念です。






佐藤初女さんとの出会いはつゆ明けの季節の心に残る出来事となりました。中村ししさんのおにぎりのイラストをきっかけに、初女さんのこと教えてくださったMさんに感謝します。