野菜の食卓
ここのところ会う人ごとに野菜の値段が高いと話題になります。安くて豊富が当たり前の野菜も自然の影響を受けて育っていると思い知らされます。それにしてもいつまで続くのか。昨日の日経新聞の夕刊の一面は野菜高騰売れ筋変化 冷凍3割増、小分け均一価格、あえて特売。との小見出しでトップ記事を飾っていました。5月中旬までこの傾向は続くとありました。
もともと4月は野菜の端境期で山菜類や豆類を除くと旬らしい野菜もあまりない時期、地場野菜を扱うお店は休業状態でした。そんななかで最近地場産として売られていた野菜が「のらぼう菜」です。トウ立ち菜や、かき菜とも呼ばれています。

写真ではわかりにくいですが、先の方には花芽が出ていて菜の花のようなつぼみです。葉にボリュームがあり茎も太くしかっりしています。関東近辺では250年ほど前の江戸時代から栽培されている伝統野菜です。先日野菜の仲間に誘われ東大和市の宮寺さんの農園で収穫したものです。パスタと煮びたしにしました。
≪のらぼう菜のペペロンチーノ≫

葉や茎にボリュームがあり、油との相性も良く、苦みやクセがなく、ほのかな甘みあって食べやすい。のらぼう菜でパスタを作りました。
≪作りかた≫
①のらぼう菜は塩(分量外)を入れた熱湯に茎の方から時間差で入れ、固めにゆで(ゆで時間は40秒前後)水切りをし、食べやすい大きさに切る。にんにく、アンチョビ、イタリアンパセリはみじんに切る。赤唐辛子は種を取って斜め半分に切る。
②鍋にたっぷりのお湯を沸かし海水位の塩気になるよう塩(分量外)を入れ、十分に沸騰させ袋の表示の1分前にざるに上げ水気を切る。
③②の残り時間5分前になったらフライパンにオリーブオイルを入れ、弱火にかけにんにく、アンチョビを加えじっくり炒める。香りが出たら赤唐辛子を加えにんにくがきつね色になったら火を止めてイタリアンパセリを加え塩で味を調える。
④③に②を加え入れ、からめて器に盛る。
≪材料≫2人分
・スパゲッテイ 150g
・のらぼう菜 200g
・にんにく 1片
・アンチョビ 3~4本
・イタリアンパセリ 2~3枝
・赤唐辛子 小1本
・塩 適量
≪のらぼう菜の煮びたし≫

定番の一品。サラダ油でさっと炒めてからあぶらげと一緒にだしで煮ました。
○東大和市の宮寺さんの農園


江戸野菜研究家の大竹道茂先生にご案内いただいたのらぼう菜畑。のらぼう菜の説明をする宮寺さん。(左)1メートルほどの高さになりぼうぼうと生えているのらぼう菜(右)とう立ちの部分を上から25㎝ほどをかき取り、伸びてくる新しいトウだちを次々に折って5月頃まで収穫するそうです。

セロリ、金町小かぶ、スイスチャード、レタス、バジル、かぼちゃなど少量多品種の野菜がハウスの中で大事に育てられ地元の直売所に出荷。そら豆の横にはニラが、虫よけのためのコンパニオンプランツ実践されていました。

大竹先生のおはからいで地元東大和市のイタリアンレストラン、マザーズで採れたてののらぼう菜を使って特別に作っていただいたピザ。固めにゆでた茎の食感と甘さがイタリアンによく合います。

バーニャガウダをつけていただいたサラダ。手前の丸くゆでている葉がのらぼう菜。
この日も寒い一日でしたが、東京から1時間足らずの近郊に大事に残されている畑があったことやはり驚きました。大切に育てられている春の野菜のらぼう菜を味わいました。