野菜の食卓〝vegefull〟スタイル

野菜を楽しむ大人の生活。  日々の暮らしの中で野菜の旬を楽しみ、野菜の食卓を囲みます。

冬おいしい白菜で即席漬けを作る

2009-01-27 | 野菜のお料理ー冬

野菜の食卓

穏やかな冬の日。八百屋さんの店頭に置かれている大きな白菜を目にします。スーパーでは重さが3kg以上もある白菜の一個売りは見かけなくなりました。お店のレジ袋が有料化になったり、ポイントサービスに切り変わっていることもあり白菜を一個買うのは持ち運ぶのにも、使い切るのにも決意が要ります。今頃の白菜はみずみずしく、肉厚で柔らかく漬けものにしても、鍋もに入れてもおいしいのです。一個買って台所で切り分けた方がおいしく感じます。新聞紙に包んで外においておけば1週間は日持ちOK。大きめのリックを背負って買いに行きます。

  


さて今日は白菜をたくさん食べたい即席漬けの提案です。漬け時間はなるべく短く、すぐ食べたい、しかも塩分控えめで、サラダ感覚で食べたいというとき。ポイントは切り方、上の写真(中央)のよう白い軸の部分は細く、葉の部分はざっくりと切り、またそれぞれに分け塩の量を変えて加えることで、塩分が均等に入り、漬けこみ時間を大幅に短縮できます。こぶの旨味やゆずの香りを加え、低塩でもおいしい即席の浅漬けを作ります。白菜の水を切ることで塩分が抜け、食べやすい塩加減になります。
塩分量が少ないため、2、3日で食べきります。

 

≪ゆず白菜の即席漬け≫

≪作り方≫
①白菜は洗って水気を切り、長さを3等分に切り、白い部分は1~1、5㎝幅、葉の部分は3~4㎝幅に切り、白い部分と葉の部分に分け、白い部分にはにんじんのせん切りを加えボールに入れ、それぞれ小さじ2と小さじ1/4づつ塩を加え、しんなりするまでもむ。
②それぞれにラップで包むようにかぶせ重石を乗せ20分ほどおく。
③②の水気をしぼり、ひとつのボウルに合わせ、刻み昆布とゆずの皮を加えさらにラップをかぶせ(写真上右)10分おいてなじませ、器に盛る。

 ≪材料≫作りやすい量

・白菜          小1/4個            ・刻み昆布  5g
             (600g)           ・ゆずの皮のせん切り 1/2個分
・塩          小さじ2・1/4
                 (塩分量は野菜の約2%)
・にんじんのせん切り  30g 
   (4㎝の長さ)

※重石はボウルに水を入れたり、ペットボトルなどで代用します。

 

≪白菜の即席キムチ≫

写真は即席漬けを応用。りんご、にんにく、しょうが、玉ねぎのすりおろしに、粉唐辛子、濃い目の煮干しのだし、ナンプラーなどを加えてキムチベースを作り、せりや細ネギも加えた即席のキムチ漬けです。こちらも塩分控えめ、サラダ感覚でサクサク食べられます。

 

白菜に豊富に含まれるカリウムは塩分を対外に排出、利尿作用もあり、血圧を下げる働きがあります。ビタミンC、B、食物繊維も多く、風邪予防や免疫力アップにも効果を発揮します。この冬は白菜をたくさん食べて乗り切りたいものです。

 


冬のほうれんそうの個性をおいしくいただく

2009-01-13 | 野菜のお料理ー冬

野菜の食卓

年末、年始と安定した天候が続いていたせいか、今年のお正月は野菜が安くて助かりました。新しい年も明けで2週間、2009年が日常で違和感のない響きになりつつあります。

先日の今年最初の「野菜の学校」のテーマ野菜はほうれんそうでた。露地もの、ハウス栽培品、山形在来種の赤根ほうれんそう、こだわり栽培、サラダほうれんそう、ほか篤農家が無農薬や有機栽培で育てた飛び入り参加のほうれんそうなど、14種ものほうれんそうの食べ比べをしました。写真は露地栽培のほうれんそうです。茎の根本は赤く多少不揃いですが、葉に厚みありガッシリしています。味もハウス栽培品よりもほうれんそうの味や香りが強く出ています。今日は今が旬の冬の露地ほうれんそうの個性をおいしくいただくレシピの提案です。

≪ほうれんそうソースのポテトサンド≫

堅くゆでて細かく刻んだほうれんそうに、香辛料で味付けをしてソースを作り、焼いたポテトにたっぷりはさみました。ほうれんそうの渋みや香りがより個性的な味として引き出され、焼いたポテトに良く合います。バケットなどにはさんでもおいしいです。

≪作り方≫

①ほうれんそうは、たっぷりの熱湯で堅めにゆで、水にとってさらし、ざるにあげて水気をしぼり、荒みじんに切ってさらに水気をしぼる。

②ボウルにAを合わせ、①を加えて和える。

③メークインは5㎜の縦長にスライスし、水にさらし、水気を拭きっとって、ペーパ^タオルを敷いた耐熱容器に並べて5分、レンジ加熱する。

④フライパンを熱し、サラダ油を加え、③を入れて両面焦げ目がつくまで焼き、塩、こしょうする。

⑤④を2枚ひと組にして②を挟み、皿に盛る。


≪材料≫2人分
・ほうれんそう     200g       A・玉ねぎのみじん切り  大さじ1
・メークイーン     2個          ・カレー粉        小さじ1
                          ・マヨネーズ       大さじ2
                          ・粒マスタード      小さじ1
                          ・しょうゆ          小さじ1/3
                          ・にんにくのすりおろし  ほんの少し
                          ・顆粒コンソメ       小さじ1/3
                          ・塩             小さじ1/3
                          ・こしょう          少々
・塩、こしょう      少々
・サラダ油       大さじ2

 

≪ほうれんそうとえのきだけのナムル≫

この他ゆでたホウレンソウに、えのきだけを加えて、ごま油、ねぎ、にんにくのすりおろし、白すりごま、塩、こしょうでナムルを作りました。

寒さが増すにつれ、糖度やビタミンの含有料も増えて、冬は夏のほうれんそうの3倍になるそうです。冬の風邪や貧血予防、健康維持には欠かせない野菜。今日もおいしいくいただきましょう。

 


あけましておめでとうございます。2009

2009-01-01 | 野菜のまわり

   野菜の食卓 
                

  2009年あけましておめでとうございます。
   経済危機が叫ばれ、世界的な非常時、そんな今だからこそ家で囲む食卓の
  温かさや豊かさが大きな意味を持ってきます。危機を生き抜く前向きなエネ
  ルギーは日々の健全な食卓から生み出されると信じています。今頃年賀状
  で我が家の食卓が様変わり したとの嬉しいご報告ご多数を頂くたびその意
  義を改めて考えます。
  「野菜の食卓」は今年5年目を迎えます。野菜で繋がっていく出会いの場所も
  昨年はふるさと青森や沖縄の平田大一さんにまで広がり、次の5年に向けて
  ますます面白い展開になりそうです。
  本年も大いなる野菜の力を借りて豊かでおいしい食卓の提案をさせていただ
  きたいと思っております。本年もよろしくお願いいたします。

 ◎お知らせ
  雑誌「栄養と料理」3月号(2/9日発売)料理家登場のべージで紹介される
  予定です。かぶやふき、タラの芽などの春の野菜のお料理の提案です。