穏やかな冬の日。八百屋さんの店頭に置かれている大きな白菜を目にします。スーパーでは重さが3kg以上もある白菜の一個売りは見かけなくなりました。お店のレジ袋が有料化になったり、ポイントサービスに切り変わっていることもあり白菜を一個買うのは持ち運ぶのにも、使い切るのにも決意が要ります。今頃の白菜はみずみずしく、肉厚で柔らかく漬けものにしても、鍋もに入れてもおいしいのです。一個買って台所で切り分けた方がおいしく感じます。新聞紙に包んで外においておけば1週間は日持ちOK。大きめのリックを背負って買いに行きます。
さて今日は白菜をたくさん食べたい即席漬けの提案です。漬け時間はなるべく短く、すぐ食べたい、しかも塩分控えめで、サラダ感覚で食べたいというとき。ポイントは切り方、上の写真(中央)のよう白い軸の部分は細く、葉の部分はざっくりと切り、またそれぞれに分け塩の量を変えて加えることで、塩分が均等に入り、漬けこみ時間を大幅に短縮できます。こぶの旨味やゆずの香りを加え、低塩でもおいしい即席の浅漬けを作ります。白菜の水を切ることで塩分が抜け、食べやすい塩加減になります。
塩分量が少ないため、2、3日で食べきります。
≪ゆず白菜の即席漬け≫
≪作り方≫
①白菜は洗って水気を切り、長さを3等分に切り、白い部分は1~1、5㎝幅、葉の部分は3~4㎝幅に切り、白い部分と葉の部分に分け、白い部分にはにんじんのせん切りを加えボールに入れ、それぞれ小さじ2と小さじ1/4づつ塩を加え、しんなりするまでもむ。
②それぞれにラップで包むようにかぶせ重石を乗せ20分ほどおく。
③②の水気をしぼり、ひとつのボウルに合わせ、刻み昆布とゆずの皮を加えさらにラップをかぶせ(写真上右)10分おいてなじませ、器に盛る。
≪材料≫作りやすい量
・白菜 小1/4個 ・刻み昆布 5g
(600g) ・ゆずの皮のせん切り 1/2個分
・塩 小さじ2・1/4
(塩分量は野菜の約2%)
・にんじんのせん切り 30g
(4㎝の長さ)
※重石はボウルに水を入れたり、ペットボトルなどで代用します。
≪白菜の即席キムチ≫
写真は即席漬けを応用。りんご、にんにく、しょうが、玉ねぎのすりおろしに、粉唐辛子、濃い目の煮干しのだし、ナンプラーなどを加えてキムチベースを作り、せりや細ネギも加えた即席のキムチ漬けです。こちらも塩分控えめ、サラダ感覚でサクサク食べられます。
白菜に豊富に含まれるカリウムは塩分を対外に排出、利尿作用もあり、血圧を下げる働きがあります。ビタミンC、B、食物繊維も多く、風邪予防や免疫力アップにも効果を発揮します。この冬は白菜をたくさん食べて乗り切りたいものです。