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野菜の食卓〝vegefull〟スタイル

野菜を楽しむ大人の生活。  日々の暮らしの中で野菜の旬を楽しみ、野菜の食卓を囲みます。

焼いたアスパラの濃厚なおいしさをいただく

2008-05-19 | 野菜のお料理-春

野菜の食卓

一年を通しても最もさわやかで緑色の美しい季節の到来です。所沢のHさんから畑のスナップえんどうの枝が背丈ほど伸びているとの連絡をいただきました。風になびくえんどうのツルが目に浮かびます。すっかり初夏ですね。

初夏の野菜と言えばアスパラ。ついこの間まで長崎県産でしたが、最近は栃木県産や長野県産など近場のものになっていてお値段もぐっと安く、新鮮な上、束になっている量も増えているようです。アスパラには疲労回復や新陳代謝を活発にする働きがあります。今頃たっぷり食べで5月病をふき飛ばしたいものです。今日は焼いて甘味を増したアスパラにイタリアン風のソースをかけていただくお料理の提案です。

《焼きアスパラのマリネえのきのイタリアンソースがけ》

 

《作り方》

①アスパラは根元のかたい皮をピーラーでむき、上下を返しグリルで8分ほど焼く(中火)。えのきは長さを2㎝に切る。玉ねぎ、にんにくはそれぞれみじんに切る。

②フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火でじっくり炒め、香りが出たら玉ねぎ、えのきを入れてさらに炒めAを加えてひと煮立ちさせ火を止める。

③①の焼いたアスパラを半分に切りお皿に盛り、②のソースを上からかける。

《材料》2人分

アスパラ       8本                 A                       玉ねぎ        1/8個                ワインビネガー  大さじ1                        にんにく        1/2片               コンソメ顆粒    小さじ1/2                          えのきだけ      小1袋                      薄口しょうゆ    小さじ1                           オリーブオイル    大さじ1              塩・こしょう      少々                                                                                 

 

《アスパラとトマトとミックスビーンンズのマリネ》

                      アスパラやトマトとミックスビーンズのいろどりが美しいです。

 

                                                             ホワイトアスパラガス梱包写真。このように上に保冷材が入っている発砲スチロールの箱に立てて輸送されます。寝かせると穂先が上に伸びようとして曲がってしまいます。小さくて見えにくいですがテープには生産者の顔写真が入っています。

アスパラは一日で20cmも伸びるそうです。そのすべてのエネルギーは地下に伸びる根に蓄えられており大地を割って出てくる、空に伸びようとするエネルギーをいただく。想像するだけで元気になりますね。

 

 


筍(たけのこ)は圧倒的な個性で春を駆け抜ける

2008-05-05 | 野菜のお料理-春

野菜の食卓

今年も4月下旬の一週間、3人から筍をいただきました。この時期はいつでも戦闘態勢に入れるようにしておかなければなりません。いただいたらその日のうちに持っている一番大きな鍋で煮てしまいます。大体は夜寝る前に1時間半ほどにて、翌朝皮をむいたり水につけたりします。これだけ筍があるとつい人を呼んで食べてもらいたくなります。ということでことしもゴールデンウイークは筍のお料理をつくりました。

 

 蜜封容器に水を入れ、筍が空気に触れないようにして保存します。冷蔵庫に入れ使うごとに水を替え1週間ほどは保存可能です。穂先や真ん中の部分は煮ものや筍ごはんを作りますが、姫皮や根元の硬い部分は炒め物にします。これも結構おいしいです。今日は筍と厚揚げのピリ辛炒めをご紹介します。

《筍と厚揚げのピリ辛炒め》

《作り方》

①筍は幅2cm厚さ2~3ミリの短冊に切る。厚揚げは熱湯をかけて油抜きし、縦半分に切ってから厚さ5㎜に切る。ねぎは斜め薄切り、きくらげは水で戻していしづきを取り半分に、にんにくはみじん切りする。

②フライパンを熱してサラダ油を入れ、にんにく、わけぎの白い部分を炒める。香りがたってきたら筍、マッシュルーム、きくらげを入れ炒め、Aの合わせ調味料を入れてざっと炒め合わせ塩、こしょうで味を調える。

③わけぎの青い部分を加え、さっと炒めて器に盛り付ける。

 《材料》  2人分

筍       100g          A合わせ調味料                                                厚揚げ     1枚            中華スープの素(練りタイプ)  小さじ1/2         きくらげ      3g                           お湯          大さじ2                               マッシュルーム  小1缶           豆板醤            小さじ1                           (水煮缶)                  オイスターソース         小さじ1               わけぎ(またはねぎ)   3本                                                        サラダ油    大さじ1/2  

にんにく     1/4片             塩・こしょう            少々  

                          

他の筍を使ったお料理です。

   

  <若竹煮>

 

 <筍ごはん>

 

 <筍のあんかけ>

 

 <筍と鶏つくねの煮もの> 

 筍はその字の通り芽生えてから10日以内が筍でそれを過ぎると竹になってしまいます。関東近辺の採れたての筍も5月上旬までの短い時期の楽しみです。Kさん、Iさん、Kご夫妻貴重なたけのこありがとうございました。おいしく頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


手軽さが人気のスナップえんどうをおいしく頂く

2008-04-21 | 野菜のお料理-春

野菜の食卓 は日常に野菜を取り込むためのお料理教室です。

ゴールデンウイークも間近、長いお休みが待ち遠しいこの頃です。みなさんはどんな予定をたてていらっしゃるのでしょう。

今頃の旬の野菜は筍(たけのこ)が浮かびますが、忘れてはいけないのが野菜としての豆です。野菜としての豆というのは絹さや、スナップえんどう、グリンピースなど、すべてえんどう豆ファミリーです。先日我が家のベランダのスナップえんどうの初物を収穫をしました。さてさて今日はスナップえんどうを使ったお料理のご紹介です。

スナップえんどうまたはスナックエンドウとも言います。未熟なさやと中の豆をいただきますが、サクサクとした食感と何とも言えぬ甘さ、お皿に盛った時のそしてあざやかな緑色とふっくらとした形のよさが今人気の野菜です。さっとゆでて、サラダで食べられる手軽さが人気です。



《スナップえんどうのゴマソース和え》

濃厚なごまソースにからめていただくスナップえんどうの甘さが絶妙です。




《作りかた》
①スナップえんどうはすじをとって、熱湯に塩をいれ、硬めに茹で(約2分)冷水にさらして水気を取りななめ半分に切る。卵は硬ゆでたまごにし、一口大に手でちぎる。
②ボウルにAの調味料を合わせごまソースを作り、みじん切りしたねぎ、しょうが、にんにくを加え混ぜ、さらに①を加えてざっくり和える。


《材料》 2人分
                         Aごまソース
スナップえんどう    150g         練りごま   大さじ2
たまご          1個          砂糖     小さじ1/2
                           酢       小さじ1
ねぎ(みじん切り)   小さじ1        しょうゆ    小さじ2
しょうが(みじん切り) 小さじ1        ラー油     適宜
にんにく(みじん切り) 小さじ1        ごま油     適宜
                           塩       少々
                           ※水       小さじ2~                                     ※水でごまソースの粘りをぎりぎり食材を和えられるく                         らいの硬さに調整します。


《スナップえんどうと新じゃがの炒めもの》



味が入りにくいので細かく刻んだ辛めの具材と一緒にさっと炒めます。

スナップえんどうは1970年代にアメリカからの輸入された品種で、豆が熟してもさやが硬くならない品種です。緑黄食野菜に分類されカロティンやビタミンCの含有量はほぼピーマンに匹敵するそうです。アミノ酸に一種であるグルタミン酸お多く含み、うまみや甘味のもとになっています。








春キャベツでリフレッシュしよう

2008-04-07 | 野菜のお料理-春

野菜の食卓


今頃電車に乗ると、おろしたてのスーツの初々しい一群に遭遇します。晴々しいというか、染まっていないというか、これからこの人たちはどんな社会人生活を歩んでいくのだろうと。自分の新入社員時代を思い懐かしさに駆られます。春、始まりの季節。植物たちもあちこちで新芽が出てきたり、花が咲いていたりと、春の色に気づきます。

さて今日は春キャベツを使ったお料理の紹介です。春キャベツは鮮やかな緑色と、柔らかいのが特徴です。春色が食卓が明るくリフレッシュしします。生でサラダにしたり、茹でたり、さっと炒めたり、焼いてもおいしいです。




《春キャベツのさっぱり和え》




《作りかた》

①春キャベツは芯の厚いところを包丁でそぎ、耐熱容器に入れ、ラップをして2分、前後を変えて1分加熱する。ねぎは白髪ねぎを作り、水にさらす。

②鶏ササミは筋を取り、にんにくと薄口しょうゆをからめ、サラダ油を熱したフライパンで焼き付け火を通す。荒熱が取れたら細かくほぐす。

③ボウルにAを合わせ①と②を加えてざっくり和える。


《材料》 2人分
                      Aさっぱりソース
・春キャベツ        1/4個       ・ごま油 小さじ2
・鶏のササミ        2本        ・薄口しょうゆ小さじ1
・にんにく(すりおろし)  1/2片       ・米酢    小さじ1・1/2
・薄口しょうゆ       小さじ1      ・塩    少々
・ねぎの白い部分     1/4本       ・こしょう
・サラダ油         小さじ1



《春キャベツのふわふわ焼き》
フライパンで蒸し焼きにし、中華風のたれをつけていただきます。


 

《春キャベツのごまソース和え》
ごまとマヨネーズのコクのあるソースで和えました。

キャベツには胃や十二指腸を潰瘍から守る働きのあるビタミンU(キャべジン)で知られていますが、カロティンやビタミンCも豊富に含まれていて、免疫力を高めたり、風邪をひきにくくする効果もあるようです。最近では強力ながん抑制物質の成分や酵素などで高い評価を受けています。カラダのリフレッシュにもなりそうです。








ふきの香りと食感を楽しみたい

2008-03-17 | 野菜のお料理-春
野菜の食卓

日差しも明るくなり、すっかり春。ここのところのぽかぽか陽気に重いコートを脱いで外に出たくなります。店頭ではブロッコリーや小松菜、ほうれん草、白菜など冬の野菜に代わって、ふきやうど、たらの芽などの山菜、グリンピース、スナップえんどうなどの豆類、春キャベツ、菜花など春の野菜が目につくようになりました。

これからの季節気軽に春を味わうとしたらふきでしょうか。独特の香りと食感があります。アクがあるため板ずりをしたり、皮をむくのに少し手間がかかりますが、手仕事の楽しさと思えば気分転換にもなります。煮物や和えもの、ピクルスなどいろいろなお料理が楽しめます。今日はちょっとめずらしいふきのピーナツ酢和えをご紹介したいと思います。お酒のさかなとしてもおすすめです。
                                     
 

《ふきのピーナツ酢和え》


ふきの香りとピーナツのコクは相性がいいです。



《作り方》

①ふきは半分に切って板ずりをし、熱湯で3分茹で冷水にさらし皮をむき、水気をきって5cmの長さに切る。こんにゃくは5cmの長さに千六本切りし塩(分量外)でもんで洗い、酒小さじ1(分量外)を加えた熱湯でさっとゆで、水気を切る。
②ピーナツはみじん切りして、すり鉢でするか、ミキサーなどで細かくつぶしボウルに Aの調味料を合わせ、ピーナツ酢を作る。
③①を②でさっと和え、器に盛る。

《材料》 2人分
                    ◆ Aピーナツ酢
ふき       1/2把           ピーナツ      30g
        (200g)         薄口しょうゆ   小さじ2
こんにゃく   1/4個          砂糖      小さじ 1・1                                        みりん        小さじ1                                        酢         小さじ1・1/2                                      塩          少々                    
                        


以下ふきのお料理です。


ふきと鶏つくねの煮もの



ふきのピクルス



ふきとかぶのごま煮


春菊は手近な食べる風邪薬

2008-03-03 | 野菜のお料理-春
野菜の食卓

今日はももの節句。3月も3日が過ぎました。ここ数日の暖かさで季節も一気に春に塗り替えられてしまいました。
八百屋さんの店先ではたらの芽やうど、うるめ、ふきのとうなどの山菜コーナーが作られていて春の訪れを感じます。芽吹きの時期の到来です。
きょうは春のつく野菜、春菊のお料理です。普通菊は秋に花が咲きますが、春菊は今ころ黄色い花が咲くそうです。1年中出回っていますがいまごろのものは茎も柔らかく、香りもいいです。栄養抜群でカロティンや各種ビタミンを豊富に含み、漢方ではのぼせを取って熱を下げたり、抵抗力や回復力を高める「食べる風邪薬」として重宝されています。香り成分は食欲増進や消化促進の働きがあります。




《春菊の香り焼き》
白玉粉で作るころもの、外はサクサク、中はフワフワの食感がおいしい。油で揚げていないのでさっぱり感がありたくさんいただけます。塩とよく合います。



《作り方》

①春菊は3~4㎝のザク切りする。塩コンブはみじん切りする。
②ボウルにAを合わせ①を加えてざっくり和える。
③フライパンにサラダ油を熱し②を3~4㎝の大きさにまとめて2、3分 色づくまで焼く。お皿に盛る。

《材料》
                       Aころも
春菊       1/2把            白玉粉   大さじ3    
塩こんぶ    小さじ2            卵白     1個分
                          水             大さじ1・1/2
サラダ油   大さじ1・1/2                 
付け塩       適量


「野菜の学校」修了式のテーブル 

3月1日NPO野菜と文化のフォーラム主催「野菜の学校」の修了式&パーティがありました。当日のテーブルにはの野菜デザートや蒸し物焼き物、珍しい野菜の数々が並びました。カービングと言って野菜で作ったお花もテーブルを飾りました。当日のテーブルちょっとご紹介します。



たくさんの野菜&野菜のお料理&野菜のデザート野菜のお花で埋め尽くされたテーブル。



このお花、材料はすべて野菜です。



にんじんを煮詰めて作った一日がかりの大作。にんじんのハルワ。
不思議な食感のケーキでした。



美しい色のかぶや大根を蒸ました。塩でいただきます。野菜のほのかな甘さを味わいます。



トマトのコンポート 低温スチームで加熱してます。さわやかなおいしさです。

先日ご紹介しました「野菜の学校」2008年度の受講生募集はおかげ様たくさんのお問い合わせ、お申し込みをいただき、締め切らせていただきました。



もやしを主役にしてみました

2008-02-18 | 野菜のお料理-春
野菜の食卓

冷たい風がふく寒い日が続いていまが光の柔らかさや明るさに日々春が近づいでいるもは間違いないようです。明日は雨水(うすい)。この日を境に雪も溶けて、農耕の準備を始めるとのことです。春。すべての始まりの季節。

今日は春とは関係のないもやしのお料理です。もやしは日本では平安時代から薬用として食べられていたようです。都市部で普及するようになったのは明治の終わりころから大正時代にかけてのようです。豆類や穀類を発芽ですが、今では工場のような施設で大量生産されていて安価に入種することができます。お料理では名脇役ですが、今日は主役で使ってみました。



《もやしのイタリアンサラダ》

さっと茹でたもやしが甘みが引き立ち、イタリアン風のドレッシングと相性が良く、あとを引くおいしさです。



《作り方》

①もやしは流水で洗い、たっぷりの熱湯に塩を入れ、30秒茹で、良く水を切り冷ます。
②赤ピーマンは4㎝の長さのせん切り、万能ねぎは4㎝の長さに切る。
③ボールにAの調味料を混ぜ、イタリアンドレッシングを作り、①、②をざっくり和えて器に盛る。

《材料》2人分

・もやし    1袋         Aイタリアンドレッシング
・赤ピーマン  小1個         ・オリーブオイル  大さじ2
・万能ねぎ   5本          ・ワインビネガー  小さじ2
                      ・塩        小さじ1/2
                      ・こしょう     少々   
                      ・しょうゆ     小さじ1


【お知らせ】
 野菜の食卓 ビギナーズコース春夏編3月スタート
 旬の野菜を使い5回シリーズ(月一回)です。
 詳しくは野菜の食卓HPで。





まめで元気に。

2007-05-07 | 野菜のお料理-春
野菜の食卓

ゴールデンウイーク明けと一緒に初夏がやってきました。店頭では春野菜の間にゴーヤやオクラなどの夏野菜が並びはじめました。ちょうど今ごろを逃さずにいただきたいのが、さやを割っていただく生のグリンピースです。6月ころまでが旬です。グリンピースはえんどう豆の未成熟の実で、さやはキヌサヤ、実とさやの両方をいただくのはスナップえんどう、苗は豆苗(とうみょう)熟成した豆は穀類としてと各生育段階で呼び名と食べられかたが変わります。それだけ身近な食べ物ということでしょうか。

生のグリンピースは甘く、柔らかく、そしてふっくらとした美しい緑色です。ビタミンB1を野菜ではもっとも多く含み、集中力を高めたり、疲労回復にも効果があります。



今日はこのグリンピースをタップリとおいしくいただくレシピのご紹介です。

≪グリンピースとクリームチーズのお焼き≫

豆とチーズの濃縮したおいしさを味わうことができ、ワインなどお酒にも合います。お弁当に入れても喜ばれます。




≪作り方≫

①グリンピースはさやから出し、塩を入れた熱湯で2分前後ゆで、流水でじっくり冷ます。アスパラは下処理をして固めにゆで、1cmの長さに切る。

②ボールに薄力粉と水を入れ液状になるまでまぜ、常温に戻しておいたクリームチーズを加えAの調味料と①を加え混ぜ合わせる。

③フライパンを熱してオリーブイオルを入れ②をスプーンですくい取り平らにし丸く形を整えて両面を弱火でじっくり焼く。

≪材料≫8枚分
                   A
グリンピース   90g       アンチョビ(ミジン切り)  1枚   
アスパラ     2本        薄口しょう油       小さじ1/2
                     黒こしょう/塩       少々
クリームチーズ  100g
薄力粉      大さじ2      オリーブオイル       適量
水        大さじ2

※グリンピースは水道の蛇口をしぼりゆっくりと冷ますと表面に皺ができず、きれいに仕上がります。

アスパラの穂は空を突く

2007-04-15 | 野菜のお料理-春
野菜の食卓

アスパラを見ているとそれだけで元気をもらえます。大地を割ってまっすぐに空に向かって伸びている穂先は、これから伸びようとするすべてのエネルギーの象徴のように思います。アスパラガスは「新芽」を意味するギリシャ語に由来するそうです。


この絵は我が家に飾っている中村ししさんの絵です。毎日元気をいただいています。そしてちょうど今ごろが一番おいしい季節です。固めにゆでたアスパラの歯答えと甘さはたとえ様もなくおいしく、どんなお料理にもなじむ懐の深さがあります。


元気のもとアスパラにはその名のとおりアアスパラギン酸が含まれておりこの成分は疲労回復や皮膚の新陳代謝を活発にして美肌効果を発揮したり、イライラや不眠症などにも効果があるそうです。また穂先に含まれるルチンは血管を丈夫にしたり、動脈硬化の予防にも効果を発揮します。

さてこのアスパラを使ってクリーミーな白和えを作ります。エノキダケに絡んだ和え衣との相性が抜群です。

≪アスパラガスの白和え≫



<作り方> 4人分
①アスパラは根元から1/3ほどピーラーで皮をむき、塩を入れた熱湯で固めにゆで、3cmのザク切りにする。きくらげは20分ほど水で戻し、石づきを取ってひと口大にきる。エノキダケはひと口大にちぎって、ガスのグリルで両面を軽く焼く。

②酒を煮てアルコール分を飛ばし薄口しょう油を加えた調味液を作り、①の材料を調味する。
③絹ごし豆腐は茶こしで裏ごしし、他の和え衣の材料を入れて混ぜ合わせ、②を入れて和えて器に盛る。


<材料>
                  和え衣
アスパラガス    4本       絹ごし豆腐   1/4丁
きくらげ      5g         練りごま   大さじ1
エノキダケ    1/2束       白味噌    大さじ1
薄口しょう油   小さじ1      (西京味噌)
酒        大さじ2

練りごまを使って作るこの和え衣は簡単ながらなかなかおいしいです。是非作ってみてください。

うどはおしゃれな大人の味

2007-04-02 | 野菜のお料理-春
野菜の食卓

うど

津軽で育った子供のころ近くの山の急斜面にひょっこり顔を出しているうどを採りに行ったことがあります。地面のわずかな新芽から土を掘り起こし地下に柔らかく延びている茎を収穫したのが、初めての山菜採りの記憶です。
そのころ食べていた天然の「山うど」は力強い香りでした。記憶に残る春の香りです。母がよく作ったのは 酢味噌和え、天ぷらや、味噌汁などです。



今うどを食べてみると、そのほのかな香りとともに繊細な甘さや苦さ、薄くピンク色に詰まった繊維の歯ざわりなど、つくづくおしゃれな大人の味だと思います。

今日はうどを使った料理です。

≪うどの和風マリネ≫

和風だしをベースにまろやかな酸味の寿司酢で作ったマリネ液で和えました。今が旬のみずみずしい新玉ねぎ、セロリと焼いたホタテがなかなか絶妙です。



≪作り方≫

①ホタテは解凍、グリルで焼いて、冷ましてからほぐす。
②うどは厚めに皮をむきピーラーで板状にスライスし、酢水にさらしてあくを取り、水気を切って斜めに切る。セロリも同様にスライスしてから斜め切り、新玉ねぎは繊維に対して直角にスライスする。
③ボールにマリネ液の材料を入れ、混ぜ、①と②を加えて混ぜる。
④器にもって三つ葉を添える。


≪材料≫ 4人分
                  マリネ液 
・うど    1本           ・だし汁     1/4カップ  
・新玉ねぎ  1/2個         ・すし酢     1/4カップ
・セロリ   1/2本          ・米酢      小さじ1
・ホタテ  (小)4個         ・薄口しょう油  小さじ1
・三つ葉    一枝         ・塩・こしょう   少々
                      ・赤唐辛子     1本
                    (種を取って小口切り)

うどは成長すると2m以上になり、夏に薄い緑色の花を咲かせます。茎は細長く、無風でも揺れることから「独活」とい和名がついているそうです。栄養的にはあまり特徴がなく94%が水分、4%が炭水化物、ビタミン、ミネラルともに微量。あくの成分はポリフェノール化合物です。