八島ビジターセンター

長野県のほぼ中央、霧ヶ峰高原の八島湿原を中心とした地域の最新情報をビジターセンターからお届けします

今日は観音沢へ

2011年05月06日 | Weblog
湿原の水は旧御射山付近から沢となって諏訪湖へ流れていきます。

湿原の水の通り道になっている沢・・・観音沢を今日は少し歩いてきました。


ビーナスラインから高原荘さんの前を通り元キャンプ場の前を過ぎます。右手は常緑の針葉樹の森。針葉樹のさわやかな香りが漂います(こんなに強く香っているなんてちょっとびっくりしました)。針葉樹の森にはちょっと開けた場所がありました。


ササが一面に生えています。
聞いた話によると、ここはとある動物のお休み場所とのこと。なるほど、とある動物の糞がいたるところにありました。(とある動物とは・・・?)ぱっと見、ごはんを食べた形跡もいたるところに・・・。
明るくて気持ちがよい場所でした。

ちょっと進むと林はカラマツに変わりました。両側にササの生えた道。

写真には写っていませんが、私の前をアカハラという鳥がてんてんと跳ねていました。以前友人が「アカハラが道案内をしているようだ」と言ったのを思い出しました。最近はアカハラに出会う機会が多いです。鳥たちが見やすく、とてもよい季節です。




私の周りは林です。木に囲まれています。
ときどき、たくさんの目がこちらを見ているような気がしました。
私たちは登山道から外れるとまったく右も左もわからなくなってしまいますが、動物はそんなことはないのでしょう。動物にとってここは生活の場。私たちが家やその周辺で生活しているのときっと同じ。自分たちの生活圏内に入ってきた人間を、どんな目で見ているのでしょうか。
視線を感じるたびにそんなことを思いました。

そのカラマツ林を通り抜けると、観音沢に出ました。観音沢周辺は大きな苔むした石がたくさん転がっていて、かなりよい雰囲気です。「もののけ姫」を思い出さずにはいられません。
そしてきれいな水。

水に触れる場所もありました。
ここではカケスに出会いました。いつもはジェージェーうるさいカケスですが、今回は静かにふわーっと飛んでいました。明るいとはいえ少し心細い観音沢沿いの道・・・カケスは心強い存在でした。


こうしてずんずん登っていくと旧御射山に出ます。ビジターセンターからここまで50分ほど。アップダウンがあるので、ちょっと良い運動になります。


八島湿原やその周辺は草原。でも観音沢はちょっと森。ぜひ散策してみてください。

*クマに注意!です。鈴を持っていったり、大きな声を出すなどして自分の存在を知らせましょう。
*観音沢は少し健脚向けかもしれません。のぼりくだりあります。また道幅の狭い場所もあるのでお気をつけください。


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かわいいカラマツの新芽です。まだ丸まってます^^。これから開くのが楽しみです!