高層湿原に多く生育するミズゴケ類は主に雨水を頼って生きています。それは湿原全体がドーム状に盛り上がっているため、周辺からの流入水や地下水による影響を受けにくいためです。泥炭表面の水は常に低い方へと流出する運命にあり、空から供給される雨や雲霧が非常に重要な役割を示します。
因みに八島湿原は標高が高く、周囲からの水の流入量も決して多くはありません。ここで、もし流入する水環境がずっと多かったら、同じような立派な高層湿原が成立したかどうかは逆に疑問が出てきます。八島ヶ原湿原は他に類をみないほどの美しい高層湿原として成立しているわけですが、そのためには偶然にもこの標高や地形が重要だったのかもしれません。これについてはまた追々ふれていきましょう。
今日も一雨降って、ミズゴケは充分にその水分を受け取ったでしょうか。
湿原全体が緑に包まれるのももう少しです。
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■開館 午前9:30~午後4:30分
■TEL 0266-52-7000 (お気軽にお問い合わせください)
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