八島ビジターセンター

長野県のほぼ中央、霧ヶ峰高原の八島湿原を中心とした地域の最新情報をビジターセンターからお届けします

満月の夜に

2007年08月27日 | Weblog
明日、8月28日は満月です。ただし、ただの満月ではありません。ちょうど、太陽と月の間に地球が重なり、地球の影に月がすっぽりと収まる皆既月食が起こります。全国で観測可能な皆既月食としては実に6年ぶり。貴重な日です。

月の出は午後6時ころ。その時にはすでに月食が始まっています。そして、6時52分から約1時間半の間、皆既月食を観測できるそうです。皆既月食は真っ黒でなく赤銅色といわれる色に月が変化してみられます。

ところで、霧ケ峰には古くから気象観測の歴史があります。
国立霧ケ峰測候所が車山山頂に建設されたのは昭和17年。戦時中、まだまだ観光的に未開の地であった車山山頂に作られた気象観測施設です。現在では車山気象レーダー観測所が山頂にあります。周囲から独立し、四方八方を遠くまで見渡すことのできる霧ケ峰山頂は気象観測に適しているようです。もちろん、天文観測にももって来いといえるでしょう。明日の午後、そんな霧ケ峰へ足を運んでみてはいかがですか。

明日は天気が心配されており、どんないい所にいても雲に遮られてしまえばどうにもなりません。なんとか天気がもってほしいものですね。

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トンボとツバメと・・・

2007年08月26日 | Weblog
昨日、八島駐車場で繰り広げられた年に一度の八島湿原的風物詩をご紹介したいと思います。

八島ヶ原湿原の周辺では年に一回、8月20日ごろに羽蟻が大発生する日があります。そしてその時、私たちは自然界の食物連鎖の縮図ともいえる光景を目の当たりにすることになるのです。その主役は、アキアカネ、そして、イワツバメ。

午後三時頃、空を見上げるといつもよりトンボの数が多いような気がしました。少ししてまた見ると更に増えています。何なのだろうと思っていたとき、湿原を長年にわたって見てきたガイドの者が「おかしいな、イワツバメがいてもおかしくないのに」と言葉を漏らしました。・・・すぐには何のことかわからなかったのですが、よく見ると数羽のイワツバメがトンボの大軍を横切って飛んでいるではないですか。「ほー」と思ってみているとそのイワツバメがどこからともなく集まってきて、空を覆っていきます。例えるなら、スターウォーズに出てくる宇宙船の戦闘シーンでしょうか(笑)。あっという間に、無数のトンボとイワツバメが空を覆い尽くし、複雑な軌跡を描いて縦横無尽に駆け抜けているのです。

それはこういうことでした。大量発生した羽蟻を食べに集まってきたトンボが、そのトンボの捕食者であるイワツバメを呼び起こしたのです。見事な食物連鎖がそこにはあります。羽蟻→アキアカネ→イワツバメ。教科書そのままの光景に食物連鎖を習ったことのある人ならきっと感心してしまうでしょう。さらには、アキアカネに捕食されて傷ついた羽蟻が地上に落ちてくるのですから・・・。

気にしている人は意外と少ないものですが、稀に見る自然の驚異でした(たまたま休暇で来ていた信毎の記者さんは、さすがに感心して記事にしたいと言っていました)。自然の世界は本当に面白い。面白いですねー。

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アキノキリンソウ

2007年08月23日 | Weblog
八月下旬。皆さんはどんなイメージをお持ちですか。

僕は埼玉で生まれ育ちましたが、幼い頃にも何度か霧ケ峰を訪れており、それは決まって夏休みの家族旅行でした。そして、夏休みである限り、八月の終わりとは夏そのものでした。ちょうど今の季節、霧が峰でアキノキリンソウを見てこのように思ったのを覚えています。

「なんで夏休みに”秋”のキリンソウが咲いているのだろう。」

僕にとって、アキノキリンソウはあくまでも夏の花、名前に「秋」がついているのがどうしても不思議だったのです。

その謎は、この仕事の中で季節変化をじっくりと体で感じることで容易に解けました。今、霧が峰は秋そのものではないですか。まだ、咲いているだろうと思っていたお花が次々と実になっていき、ススキの穂が湿原に揺れています。紅葉、きのこ、木の実などのように秋を象徴するものからではなく、春から夏、そして夏から秋への連続的な流れの中で、紛れもない秋を感じられるのです。

仕事や学校でのスケジュールから知る「季節」は、必ずしも自然の季節変化と一致している訳ではないようです。例えば春の代名詞、福寿草は早いところでは2月に咲き出します。まだまだ寒い季節ですが、植物は早くも春を感じ取っているのです。こうした感覚は自然がもっともっと身近にあった昔の人々はより敏感に感じ取っていたことでしょう。生活の中に根付いた季節感、それが植物の名前として残されているというのもいいですね。

アキノキリンソウ。湿原の周りに続々と咲き出しています。


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2007年08月21日 | Weblog
今日の夕方、きれいな虹が御射山の南東方向に見られました。昼間のもわっとした暑さをやわらげてくれる気持ちのいい雨とともに、人々の心をそっと落ち着かせてくれます。一日の終わり、季節の終わりにふさわしい眺めでした。

今年は例年に比べ雨が少なく、気温がなかなか下がりません。夏の気温は夕立が繰り返されることで少しずつ秋に向かって下げられていくそうです。しかし、依然として日々の最高気温は25度以上。例年なら「今日はなんだか寒いなと感じる日がある頃なのに」と周囲の人々からは聞かれます。雨が降ると意味もなくうれしくなる。今日、虹が出たことでなんだかほっとする、そんな状態です。

そんな中、今日のビジターセンターの来館者は久しぶりに500人を割りました。お花の移り変わりと人々の動向だけは着々と夏の終わりを意識しているようです。


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幸運

2007年08月19日 | Weblog
八島ヶ原湿原は東の高台、例えば物見石などから見降ろしてみるとその平坦さが異様に際立って見られます。周囲が起伏に富んだ地形であるだけに、霧ヶ峰の中でも異質な空間といえるでしょう。

昨日の仕事終わり、その物見石の少し手前でなんともきれいな光景に出くわしました。暗い雲が空を覆い始める中、その雲をかき分けるように、湿原のちょうど西の端から一筋の光が差し込んだのです。その光は43.2 haの湿原全体をまるでスポットライトを当てたように的確に浮かび上がらせました。周囲は暗い影に覆われ、湿原だけが特別な存在だと誇示するかのように。これは、湿原が平坦であるからこそ均一に輝いて生じる現象といえます。

更には、ちょうど湿原の西の端に位置する八島ヶ池が太陽の光を受けて眩しいほどに光り輝いていたのです。太陽と自分の立つ位置、そして八島ヶ池がたまたま一直線に並んだことで起きた幸運で刹那的な場面。なんてことはない自然界の偶然の一致。それでも、太陽の光が作り出す幻想的な光景は何か現実離れした美しさを持ち、湿原を神の田圃としてあがめた昔の人々の想いが伝わってくようでした。

さて、今日の夕方、ようやく雷を伴う夕立が霧ケ峰に雨を降らしました。ほんの三十分足らずの雨でしたが、それによって気温は少し涼しくなったように感じられます。お盆も終わり、これからは少しずつ秋ですね。また、秋の八島湿原、ビジターセンターで皆さんのお越しをお待ちしております。

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水と湿原

2007年08月16日 | Weblog
太平洋高気圧が日本列島の上空をすっぽりと覆い、全国的な猛暑をもたらしています。その影響か、霧ケ峰ではもう十日以上雨が降っていません。八島湿原の鎌ヶ池の地面は少しずつ露出し、八島ヶ池では島の面積が異様に大きくなっている気がします。湿原の東に位置する雪不知沢や御射山を流れる観音沢の上流部では、水が一滴も流れていないような状態です。夏も盛りなのに夕立ひとつないというのもちょっとおかしな事態です。

一方、霧ケ峰では沢の水が枯れることは決して珍しいことではありません。今回のように夏でも沢が枯れたり、池の水量が減ることはしばしば起こります。霧ケ峰は高標高地にあるうえに森林が欠如しているため、降った雨が蓄えられることなく一気に下流へと流出してしまうのです。となれば、今回の現象は言わば「いつものこと」、「別にいいのでは」と思う人もいるかもしれません。しかし、そうでしょうか。

水の変化が激しい。雨量にすぐ影響されるということは、それだけ霧ケ峰の自然全体が気象変化に左右されやすいということを意味しています。森林という防護服を剥ぎ取られてしまった弱い存在なのです。この地域の植物にとって雨や霧は非常に重要です。高層湿原そのものも雨水によって涵養される湿原です。その中で、今回のような異常猛暑、そして温暖化などの大規模な気候変動の影響は、決して小さくはないかも知れません。長い長い年月のもとに育ってきた、このあまりにも高齢な湿原は今後どのような道をたどるのでしょうか。

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昨日の続き ノリウツギ

2007年08月13日 | Weblog
ノリウツギが湿原の周辺に白い花をたくさん咲かせました。ノリウツギは草原に最初に侵入してくる低木の一つで森林化の先駆けとなる樹木です。森林化に対する賛否や問題点について書き出したら、それこそきりがないのでここでは取り上げません。というより、僕一人の考えで整理できてしまうような単純な問題でもありません。しかし、森林化は確実に進行しています。

古くからの霧ケ峰をずっと見てきた訳ではない僕にとって、ある程度生長したミズナラやズミの森は元々そこにあった存在であり、森林化の実感には直接結びつきにくいものです。しかし、ノリウツギやレンゲツツジなど現在の草原にひっそりとはびこっている低木たちは、いかにも侵入者らしく僕の目に映ります。普段は周囲の緑の中にまぎれて特に気にならないのですが、ある日突然花を咲かせることでその量の多さに改めて驚かされるのです。「あー、なるほど」という感じで、知識として知っている森林化を現実に意識させられる瞬間です。

レンゲツツジ、ズミ、ノリウツギ、マユミ、リョウブ…。もし、草原に増加している木本植物たちが一斉に花を咲かせたらさぞにぎやかなことでしょう。八島湿原の広場の周囲はこうした木本植物たちがいたるところに見られます。昔の霧ケ峰を知っている人にとって、それは過去の面影を失ってしまった場所として移るのかもしれません。そして、まだ若いたくさんの低木の姿もあり、今後これらの植物が生長をつづけたらどうなってしまうのか。答えのでる前に考えていかなければならない問題です。

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2007年08月12日 | Weblog
最高気温25度前後。標高1600m以上の霧ケ峰においては最も暑い季節となりました。霧ケ峰で気温が30度を超えることはまずありませんが、いくら気温が涼しいとはいえ木が少なく遮るもののない草原で太陽は容赦なく人々に降り注ぎます。そんな湿原を歩いているとミズナラの森がとても気持ちよく私たちを迎えてくれます。平地のまとわり付くような湿気はないため、木陰の中に入れば冷やかな風を感じることができ当に草原のオアシスです。人間にとってさえ、明らかな違いを肌で感じることのできる森の環境ですから、光を利用して成長する植物にとってそれは非常に大きな影響力をもっていることでしょう。

霧ケ峰の森に入ったら、一息入れたついでに周囲の草原と様子を見比べてみてください。そこに明らかな違いが見て取れます。最も顕著なのは、ススキが森の中ではほとんど見られないことです。(八島湿原周辺の草原植生はススキを基盤に構成されるススキ草原です。)また、草原のヤナギランやアカバナシモツケなどのように明るいところを好む植物が群生することはなく地表面もすこし露出しています。もちろん森にもいろいろな環境があるのでこれは一つの例です。ともあれ、森に入るとたくさんのお花を咲かせて我々を楽しませてくれる植物たちが、いかに霧ケ峰の草原環境に育まれているかを目の当たりにすることとなるのです。

そして、ミズナラやその他の低木などによる森の部分は年々少しずつ拡大しています。それを森林化といって霧ケ峰のような草原では大きな問題の一つとなっています。そのことを、実に明確に気付かせてくれる花が今湿原の周辺で満開です。

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つづき  進化の流れの中で

2007年08月08日 | Weblog
どうも話が長くなって申し訳ありませんが、少し視点を広げてみましょう。

例えば虫媒花と風媒花の違い。イネ科やカヤツリグサ科の植物の多くは風媒花です。風にとって花の色というのは興味がありませんから、イネ科植物というのはわざわざ目立つ花を付ける必要がありません。これが花なのかというような地味なものが多いですよね。その代わり、遠くまで花粉がとばされるような形態的特徴を発達させています。「風媒花は地味で虫媒花は色彩に富む」。同時に、「風媒花では退化した花びらが虫媒花では発達している」。前回述べた「色と形態の相関関係」は少なくともこの両者の間においては存在するといえるでしょう。

そして、植物の進化の過程から言えば虫媒花の種類でも色や形態は関係しながら進化してきているようです。被子植物が最初に分化したころ、主なポリネーターは甲虫類であったと考えられています。そのため、植物は夜目にも目立つように現在のモクレンのような白くて大きな花であったそうです。その後、ハエやカなどの双翅目、次いで蝶や蛾などの鱗翅目の出現によって被子植物の世界は次第ににぎやかに進化してきました。例えば、アゲハのような大型の昆虫に対しては、花の色は鮮やかで大型の花びらを持ち、かおりの強いものが増えていきました。一方、ハエやアブに対しては小さくて色彩も地味な花が多いようです。

結論を急ぎます。昆虫の色に対する好みを考慮すれば、前回述べたように、白い花に集まってくる昆虫に対して似通った形態の花が別々に存在していてもおかしくはないのではないでしょうか。真偽の行方はわかりません。あるいは、専門家に言わせればそれはもう答えが出ていることなのかもしれません。しかし、時にはそんなことを考えながら周囲のお花を見比べてみてはいかがでしょう。

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色と形態の相関関係

2007年08月07日 | Weblog
「花の色と形態の間には何かしらの相関関係があるのではないか」、シシウドを見ているときふと思いました。

シシウドは花火のように放射状に枝分かれした先が、さらに細かく枝分かれした複雑な集合花となっています。人間より大きな体を持っているにもかかわらず一つの花の大きさは数ミリ程度です。あまり植物に馴染みのない人にとってはこういう花があること自体想像しがたいものかもしれません。そして、湿原の周囲にみられる白い花々は、そんなシシウドのように細かい花の集合体のものが多いような気がしたのです。つまり、全体としては曖昧な一つの形を成しているが一つ一つの花はとても小さいというものです。例えば、ハナチダケサシ、カワラマツバ、ノコギリソウ、ノリウツギなど。一方、黄色や青色など色彩豊かな花は単独で大きくはっきりした花が多いような気がします。その代表はニッコウキスゲ、マツムシソウ、マルバダケブキ・・・。言わば、子どもが絵に描くような典型的な花の形です。

ところが、図鑑を見てみたらそう単純ではないことがわかりました。花の形態は、キク科やセリ科というふうに花のつくりを基にした分類学的な基準によって既にしっかりと分けられているからです。同じ様な花のつくりをしたキクの仲間でも、黄色い花、白い花、青い花があります。アキノキリンソウのような黄色の集合花もあれば、ヤマユリのように白くて大きな花もあります。んー、自分の思いつきは早くも見当違いであったのでしょうか。

しかし、そのことについて文献を調べてみたら、今回漠然と感じたことは大間違いという訳ではないようでした。もう少し、次のブログを呼んでみてください。

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