サッカーの流れ

2018-01-09 18:00:00 | サッカー全般

年末から昨日までで全日本少年サッカー(決勝)、U-18高円宮杯サッカーリーグチャンピオンシップ(決勝)、天皇杯(決勝)、高校サッカー選手権(決勝他数試合)、を観た。

 

全日本少年サッカー大会は体格と身体能力、運動能力が高い選手が多く、守りがしっかりしたチームが強いということを再認識した。大きい選手は成長が早いだけだったら将来性は低いと思うが、J下部だから骨年齢の測定くらいしてるだろうなぁ。年代やチームは違うが日本サッカーとしての大きな流れを感じるためにU-15高円宮の決勝もみたかった。


U-18高円宮は全員の技術が高くしっかりしたプレーをしていた。高校サッカー選手権よりレベルは高いと感じたが、スーパーな選手がいない。プレミアリーグやブンデスリーガみたいに17~19歳で普通にトップチームでプレーできる選手がいないことが寂しい。やはり日本人は肉体的・精神的に成熟するのが遅いか?

 

高校サッカー選手権もやはり守りが強いチームが勝ち上がったが、優勝した前橋育英は攻めもうまかった。数試合を観たが全国大会とはいえ参加チーム間でレベル差がありすぎる。違う見方をすれば地域性やチームごとにカラーがあって面白い。

 

天皇杯決勝は日本のトップチームの戦い。アジアチャンピオンズリーグの決勝、クラブチャンピオンズカップ決勝、プレミアリーグのマンチェスターユナイテッドvsマンチェスターシティの試合に比べると、明らかにプレーのレベルが低くてつまらなく感じてしまう。世界のトップとの比較になるから仕方ないとは思うが、判断のスピード、競合いの厳しさ、止める・蹴るの基本技術の差がいつまでたっても縮まらない。

 

すべてのカテゴリーに共通しているのは、数年前に比べ攻守の切り替えが速く、ボールを奪われた時点で守備が始まること。プレスバックやオーバーラップ、流動的なポジションチェンジも多く運動量も増えた。ハリルホジッチの「デュエル」効果もあって競り合いも激しくなった。以前は「サッカーは格闘技」といわれていたが...。日本国内でも全般的にアスリート化が進んだことは間違いない。


高校サッカー選手権決勝

2018-01-08 17:23:00 | ゲーム

素晴らしいゲームで素直に感動した。前橋育英は見事なゲーム運びで勝者となった。流経柏もうまさで少し劣っていたように感じたが、最高の敗者だった。

 

高円宮サッカーリーグチャンピオンシップの方が技術や戦術のレベルは高いかもしれないが、フィジカルとハートを加味したレベルはこっちが上。

 

帝京可児(うまさ)が上田西(ひたむきさ)に負けた時に、「うまさとひたむきさ」を今年のVAMOS(U-12)のモットーにしようとこのブログに書いた。ところが前橋育英は、「うまさ」に「ひたむきさ」と「激しさ」を加えたプレーで高校サッカー選手権の頂点に立った。

 

前橋育英は攻→守の切り替えが早い。球際は激しいだけでなく粘り強い。フリーでボールを持たれても、DFラインはまったく崩れない。集中力も途切れることがない。ここ!という場面では全員が身体を張る。(流経柏も同じだが)

 

技術面ではトラップ、ドリブルに加えパス精度も高い。相手の読みを外したパスと逆をついたドリブル。ためを作る選手がいて後ろから走り込む選手がいる。1タッチが入ったパスワーク。無理をするところとセイフティなところの判断も的確。守っている方がいやになる攻めができていた。

 

流経柏は、相手CFにマンマークをつけたことで前の選手が減り、守勢に回った。メンバーチェンジで後半勝負の狙いがあったと思うが、前橋育英は後半になっても運動量が落ちず、逆にペースをつかまれた。8人がペナルティエリアに入っての守りで何とかしのいだが、後半のアディショナルタイムに力尽きた。

 

高校サッカーでここまでできるようになることに驚き、岐阜県のサッカーでこのレベルで戦えるチームがでてこれるか心配になった。それでも「よし。頑張ろう!」と思える勇気がもらえた。とにもかくにも、前橋育英「初優勝」おめでとう。

 

 

 


高校サッカー選手権から

2018-01-05 09:00:00 | ジュニア

帝京可児vs上田西戦から。


1つ前のブログにも書いたけど、上田西はサッカーをしていた。サッカーの試合で勝つにはサッカーをすること。サッカー選手として成長するにも、ふだんからサッカーをしなければいけない。

 

うまさvsひたむきさはひたむきさの勝ち。上田西の監督が言っていた「うまさよりひたむきさ」からヒントを得て、今年のVAMOS(U-12)の標語は「うまさ¨と¨  ひたむきさ」に決定!


今のU-11がもっているうまさを伸ばす。その伸ばしたうまさを試合で生かすためにフィジカルを鍛える。競り合いに勝ち、最後まで走りきれるようになって勝利をつかもう!





高校サッカー選手権大会

2018-01-04 15:01:09 | ゲーム

帝京大可児高(以下、帝京可児)がベスト16で負けた。率直に言ってうまかったし面白かったけど、振り返ってみると順当な結果だった。帝京可児は全国レベルだったけど、全国レベルの中で勝ち抜ける力はなかった。


上田西とは特長やカラーがまったく違うチーム同士のゲーム。解説の北沢は「フィジカルvs技術」と言っていた。テレビで観る限り、フィジカルも違うけど最大の違いは守備力。「うまさ」と上田西の「ひたむきさ」が戦って、技におぼれた帝京可児が負けた。

 

さらにいうと、サッカーをした上田西とサッカーをしなかった帝京可児。上田西の監督は「風を利用しろ」と言っていた。京都橘戦と帝京可児戦ではフォーメーションを変えている。状況や対戦相手によってプレーを変えるのがサッカー。多くの監督から学んだことやJリーガーとしての経験が生きている。

 

実況や解説によると、帝京可児は「くずして点をとる」ことにこだわっていた(らしい)が、うまいところをみせようとして「中央をくずす」ことにこだわっているようにしかみえなかった。ほとんど止めてからのパスとドリブル。結果的にDFも集まってしまい、シュートコースもなくなっていた。

 

中盤では1タッチパスを使った局面の打開や突破ができるが、崩しのアイディアが共有されていないからゴール前では1タッチのパスがなくなる。南米のチームのようにドリブルにワンツー(緩急をつけたり浮かしたりまたを抜いたりアイディアがすごい‼)や3人目の動きをからませないとなかなか中央は崩せない。


岐阜県代表として3試合闘い、素晴らしいゲームをしてくれた帝京可児に感謝。VAMOS出身⑦坂梨ジュリは発熱にも負けす、初戦のゴールに始まり全試合に出場して大活躍。県予選の時よりいいプレーが多かった。Very good!!