年末から昨日までで全日本少年サッカー(決勝)、U-18高円宮杯サッカーリーグチャンピオンシップ(決勝)、天皇杯(決勝)、高校サッカー選手権(決勝他数試合)、を観た。
全日本少年サッカー大会は体格と身体能力、運動能力が高い選手が多く、守りがしっかりしたチームが強いということを再認識した。大きい選手は成長が早いだけだったら将来性は低いと思うが、J下部だから骨年齢の測定くらいしてるだろうなぁ。年代やチームは違うが日本サッカーとしての大きな流れを感じるためにU-15高円宮の決勝もみたかった。
U-18高円宮は全員の技術が高くしっかりしたプレーをしていた。高校サッカー選手権よりレベルは高いと感じたが、スーパーな選手がいない。プレミアリーグやブンデスリーガみたいに17~19歳で普通にトップチームでプレーできる選手がいないことが寂しい。やはり日本人は肉体的・精神的に成熟するのが遅いか?
高校サッカー選手権もやはり守りが強いチームが勝ち上がったが、優勝した前橋育英は攻めもうまかった。数試合を観たが全国大会とはいえ参加チーム間でレベル差がありすぎる。違う見方をすれば地域性やチームごとにカラーがあって面白い。
天皇杯決勝は日本のトップチームの戦い。アジアチャンピオンズリーグの決勝、クラブチャンピオンズカップ決勝、プレミアリーグのマンチェスターユナイテッドvsマンチェスターシティの試合に比べると、明らかにプレーのレベルが低くてつまらなく感じてしまう。世界のトップとの比較になるから仕方ないとは思うが、判断のスピード、競合いの厳しさ、止める・蹴るの基本技術の差がいつまでたっても縮まらない。
すべてのカテゴリーに共通しているのは、数年前に比べ攻守の切り替えが速く、ボールを奪われた時点で守備が始まること。プレスバックやオーバーラップ、流動的なポジションチェンジも多く運動量も増えた。ハリルホジッチの「デュエル」効果もあって競り合いも激しくなった。以前は「サッカーは格闘技」といわれていたが...。日本国内でも全般的にアスリート化が進んだことは間違いない。