西野ジャパン

2018-05-21 21:00:00 | サッカー全般

予想はしていたけど、とても「日本人」らしい選考。急な監督交代だから仕方ないといってしまえばそれまでだけど、実績重視のベテラン頼みで(平均年齢高過ぎ!)、驚きも期待感もなし。

 

戦法は(日本らしく)つないで(西野監督らしく)攻撃的にいって玉砕するか、10人でゴール前にベタ引きして亀のように縮こまるかの2択。それ以外の戦法や戦術は時間がなくて中途半端に終わるのが怖くてできないだろう。臨機応変に戦うとか状況に合わせて戦うということができないのも日本の特徴だし。


こんな状況になったのも日本サッカー協会が、「JAPAN'S WAY」と言いながら、日本人の良さを生かした『日本のサッカー』を示すことができていないことが1番の問題。(日本らしい)代表のプレーモデルがないので、それに合わせた育成もできない。


代表レベルではドイツに学び、ブラジルから多くの選手がやってきてプレーを伝え、育成はフランスの真似をして(個人的には失敗だと思っている)、次はスペイン。最近またドイツとパートナーシップ協定を結んだ。結果を残したところに倣えか習えか分からないが、次は育成年代で成績を残しているイングランドか?


ちなみにJリーグができてからの代表監督の国籍は、(間に日本も入るが)オランダ、ブラジル、フランス、ブラジル、旧ユーゴスラビア、イタリア、メキシコ、旧ユーゴスラビア。Jリーグができて25年の間に、パートナーシップを結んだ国の監督はトルシエただ1人。

 

ネットで読んだ記事では、スペインでサッカーを学んだある日本人指導者が、「スタートポジションがない印象で、そうなると困ったときや失敗したときに戻るところがありません。だから、結果として目立つもの、世界大会で勝った国のやり方をポンポン引っ張ってきて、それがダメだったら捨ててまたゼロからスタート...となっている気がします」という感想を述べていた。まったくその通り!

 

今の段階で4年後も8年後もワールドカップで日本代表が勝つことは想像できない。12年後、16年後の指標となるような「日本代表」のサッカーが観たい。西野監督、ボロボロに負けてもいいから「これが日本サッカーの進むべき方向」を示すようなメンバーと戦法(戦術)で戦ってほしい。(もう遅いか?)