育成と指導について①

2018-02-28 09:12:33 | サッカー全般

育成とは身体の大きさ、身体能力、身体の成長の度合い、運動神経、ボールセンス、理解力、考える力、環境(親や兄弟がサッカーをやっていたかどうかなど)、意欲、積極性、集中力などが違う子どもをそれぞれが伸びうる最高地点に到達できるように育てること。選手として到達できるレベルは、生まれもった才能×努力×環境×運で決まる。


Jリーグの下部組織のようにいい選手を集めて少ない人数でやっている場合は別にして、どんなにうまく育てたとしても、みんながサッカーで生活できるようになることはあり得ない。個人やチームで活躍すれば、サッカーで高校や大学に進学したり大企業に就職できたりすることは普通にある。


うまくなくてもサッカーが好きで生涯スポーツとしてやり続けるとか、サッカーをやらなくてもサポーターとしてずっと応援してくれるように育てることが必要。つまらないと感じてサッカーをやめたり、バーンアウトさせてはいけない。


日本代表になれる才能のある選手が日本代表になれなかったら、Jリーガーになったとしても育成としては「失敗」。バロンドールを取る才能がある選手が日本代表どまりでも「失敗」。目にみえる結果では判断できないのが難しい。


高校サッカーで活躍しても、それが成功した結果なのか失敗した結果なのかわからないが、活躍した選手を長期に渡って輩出しているなら成功と考えていいのではないかと思う。(全国大会ばかりでなく勉強で進学した高校で、かつ複数のチームで中心になっている場合も含めて)


育成の成功/失敗の判断の基準は高いレベルのプレーができるようになるかどうかだが、誰にでもわかる基準はない。成功/失敗のどちらにせよ、育成の結果は10年、15年のスパンで考えないと評価はできない。