エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

三権分立?

2008-02-08 | 知識・勉強的なもの

国会の予算委員会での答弁のシーンだったかな?たまたまニュースで放送しているのを目にして、何となく思ったこと。
今色々と話題になってる、道路特別財源云々とかそういうのとは全く違うことだけど「三権分立」というものについて。

「三権分立」という言葉を習うのは、確か中学の頃だと思った。
中学の公民の授業の時。
三権分立っていうのは、国家の権力を立法・行政・司法の3つに分散・独立させて、それぞれに他の権力を抑える権限を与えて、国家権力のパワーバランスを図り、権力の集中・濫用を防ぐのが目的・・・とか、こんなだったと思う。
で、一番最初に

立法権=国会
行政権=内閣
司法権=裁判所

と習うんですよね。
教科書なんかは、この3つの機関が三角に配置されて、それぞれに矢印を引っ張って、こういう権限をお互いに持ってる、というような図が載ってた気がする。

自分で言うのもなんだけど、俺は、結構純粋な少年だったので(笑)、これを素直にそのまま受け取っちゃってね~。しばらく苦労した記憶があります。
これ、そのまま素直に覚えちゃ駄目ですよね。頭なの中がこんがらかります。
どういう事かというと、要は現在の議院内閣制。
三権分立だ、それぞれに独立だ、お互いに牽制し合うだとか言ってるけど、内閣の長たる総理大臣は国会議員から指名されるし、内閣の最低でも半数以上は国会議員だし(国務大臣の過半数は国会議員から選ばれるから)
外側の殻だけ違ってても、それを被ってる中の人は同じとうか。
・・・なんだよ、国会と内閣って中身ほぼ一緒じゃん?っていう事ですよね。
これを最終的に「そういうシステムだから仕方ない」と割り切るまで、結構頭の中が「????」してましたよ。

ん?あれ?三権分立で国会と内閣って別もんだよね?
え?なのに内閣総理大臣は国会議員なの?
国務大臣の過半数は国会議員?え?なにそれ?

議院内閣制って、制度自体が、なにやら三権分立と矛盾してるように思えてしかたない。
いや、政府(内閣)が議会(国会)の信任のうえに成り立ってても、それはそれで良いんだけどね、中の人が同じってのは根本的におかしくないか?三権分立という考え方で考えた時に。

それに、「国会=立法機関」であるならば、国会議員ってのは単純に考えると本来「立法」が仕事なわけで、なのに国会議員が「政治家」と呼ばれている時点で「?」と思っちゃうし。
「政治家」ってのは行政=内閣なんじゃないの?と。
立法と行政の境界が限りなく曖昧で、三権分立なんて実は言葉だけで現状では立法と行政にあまり境は無いよ・・というのを端的に表しているのが「国会議員=政治家」という認識そのものじゃないだろうか?
それに、国会議員は選挙に立候補するときに「私はこういう施策をして、こういう社会を実現させます」って、まるっきり行政なことを言ってますしね。

あと、司法に関しても最高裁判所の裁判官は内閣が決めてるし・・・

結局実際のところ三権はそこまで厳格に分離していないということ

ああ、これって問題発言かな?(笑)

んと、別に今の日本の制度の在り方に批判を唱えてるんじゃなくて、これで今まで機能してきてるんだから、これからも(改良すべき点は改良を重ねてもらうとしても)続けていいと思ってます。
ただ、中学の公民あたりの、こういう政治関係する勉強のとっかかりの時点で、現在の議院内閣制がこんなシステムなのに
「三権分立」で「司法・行政・立法」はそれぞれに独立・分離してます。
なんて言われると、混乱しないか?普通?

俺、そのせいでシステムを理解するのに苦労しましたもん。
内閣と国会って結局中の人一緒だから実際は同じようなもんじゃねえの~、全然分権してないじゃん。って。
実際、日本の議院内閣制は全然三権分立じゃないという意見も聞いたことがあります。

こんなこと思ったの俺だけかな?とか思って書いてみました。
三権分立というものを習った後で、現在の議院内閣制の制度を、すんなりと何の疑問を抱かずに納得できてたのかなあ~。
ちなみに、「三権は実際現実には厳格に分離できてないよ~」と、当時の教師が一言でも付け加えてくれてたら、あのころ理解するのに苦労しなかっただろうになあ。

「おまえが頭悪いだけだよ」って言われたらそれまでだけど・・同じ思いした人いないかなあ?いると思うんだけどなあ(笑)


1 コメント

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Unknown (あおあお)
2019-07-29 20:42:06
私も全く同じ事を思っていました!
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