エッセイ的な何か

エッセイ的な「何か」です。
エッセイなのかコラムなのかダイアリーなのか自分でもよく分かりませんが「何か」です(笑)

「食べ物を粗末にするな」とは言うけれど・・・

2007-02-06 | ちょっと考えた事
粗末にするよりは大切にした方が良いと思う。
「当たり前」だと思うよりは「ありがたい」と感謝の気持ちを持つ方が良いと思う。
これは別に食べ物に限ったことではないけれど、そういう謙虚さというか、そういう心持ちは大切にしたいとは思う。そして俺は、素でそういう気持ちを持てる女性が好きだ・・いや、そこは今はどうでもいい話だけど(笑)

普段口にする食材。
おそらく、スーパーやデパート、他には八百屋さんなり肉屋、魚屋・・・ともかく、どこかかしらのなにかしらの「店」から購入しているのが大半だと思います。
自給自足・・な人も居ないことは無いと思いますが、今回は「店から買っている」という前提で話を進めたいと思います

お店のシステムとしては、仕入れて販売。
当然事前に注文を受けて、受けた個数を仕入れるワケではないので、おおよその、最近の売り上げなどからの予想で仕入れをしますね。ただ売り切れは困るから、多めに仕入れる。そしていざ販売し、売れ残ったら・・・・そう、全部廃棄処分です。
「食べ物を粗末にするな」と口にする前に、自分で食材を買っている店のこういう行為をどう考えるか?ということ。
でも、いざ注文制になって注文の数だけしか仕入れない・・等ということになったら、売る側も買う側も不便でしょうがないし、生活のあらゆる面で支障が出てくると思う。欲しい物が欲しいときに手に入らない。
無駄を省くという意味では、重要にぴったりの供給ということが理想だけど、競争社会ではそうも言ってられない。たんなる理想論にすぎない。売る側も買う側も、それが分かっているから、今のシステムで社会はなりたっていると思う。
それじゃ売れ残りは社員で分ければどうか?
これは不公平を生じるために、出来ない。
無駄にはならないが、企業としては一部にそういう不公平を生んではいけないし、企業として業として行っている事に「私情」を挟めないということも有ると思う。個人経営の商店ならば有りだけど。だから、売れ残りは廃棄する。
それはもう情け容赦なく廃棄処分。

さて、ここでもう一度考えてみる「食べ物を粗末にするな」
企業のしてることは許される?不公平を生まないための、仕事の一環だから?
企業の目的は利益追求、いわゆる金儲け。
金儲けの為なら粗末にしていいの?
さて、現実問題としてはしかたのない部分があるとはすでに述べました。別に企業を責めたいわけじゃありません。本当に一切の「粗末」を無くしたいならば、今の社会そのものを捨てて自給自足の生活に戻るより他は無いだろうし、それこそ無理な話。
で、かといって「だから食べ物は粗末にしてもいい」と言いたいのでも無い。それは冒頭で述べました。

「じゃあ結局何が言いたいの?」

俺なりの結論
「食べ物を粗末にするな」というのは、正論。粗末にするよりは大切にした方が良い。
ただ、世の中にはそういう現実もあるということ。
生と死、生かすと殺す・・「食べるためなら殺して良いの?」という疑問と同様、人間は常にこういう部分矛盾を背負っていると言うこと。そこを認識した上で発言したほうがいいんじゃないかな?と、そういうことです。
俺はまだ独身だけど、例えば自分の子供が結構捻くれてたりして(笑)自分が子供に「食べ物を粗末にするな」と言ったときに、今回のような点を突いて反論してきたらどう答えるべきか・・・・などと、そう言うことを漠然と考えたりして、ちょっと書いてみました。