午後２時過ぎの新幹線でランス君とアリアンに会う為に、出発した
のですが
直前に東海道新幹線が立ち往生するなどという間の悪い事態に遭遇。
こういう場合、電車の中に閉じこめられた方には全く断片的な情報しか入ってきません。
最初は火災が発生したとかで消火作業中というアナウンスがありました。
そのために、飼主の乗った新幹線から一つ前から運転見合わせ。
席に座ってとにかく事態の復帰を待っている間に、今度は架線が切れているというアナウンス。
これでもう数時間は待たされるなと覚悟。
しかし、ウルタ君と一緒なのでさすがに夜まで復旧を待つ訳にもいきません。
暗くなってまだ運転開始しないようであれば、予約を翌日に振り替えてもらって
一度は帰宅しようと考えていました。
路線の点検が終了したのが予定時刻から２時間過ぎた頃でした。
すると今度は線路の上に乗っているこだま号の不具合で、さらに時間が遅れるというアナウンス。
こうした断片的な情報は、後からこの電車のパンタグラフの故障が原因だということが後になって
分かる訳で、車内にいる方からするとテロでも起きたんじゃないかとか、不安なものだから勝手に妄想し
線路の上で海からやってきた怪獣が暴れているんじゃないかくらいなことを普通に想像して遊んでました。
飼主のように不埒なことを想像して時間を潰せないのがウルタ君です。
キャリーの中で寝て過ごすしか彼にはやることがありません。
こうした事故では、時間が経過するに従って事態が悪化します。
飼主の乗った電車より後の電車の予約をしつつ、なお当日中に移動しなければならない旅客たちが
チケットを自由席に繰り替えて、飼主の乗っている車両の通路に入り込んできます。
全席自由席になった新幹線で詰め込まれて発車時間を待たねばならない、後の列車の乗客たちは
みなさん紳士的に互いに過ごす時間のストレスを高めないように振る舞っていました。
そしてようやく３時間以上遅れて出発。
この頃にはウルタ君も不機嫌になっています。
品川駅では誰かがホームの緊急列車停止ボタンを押して足止め。
停止駅の手前では、駅が満線状態となって、ホームへの順番待ちでさらに足止め。
こうして結局四時間以上遅れて、目的地に到着。夜中になってました。
その間ウルタ君は鳴いたり騒いだりせず、おとなしくしてくれていました。
なんとか落着いてケージから出して、我慢をねぎらってあげると、ウルタ君は喜んでました。
うる、えらかったでしょ
とにかく、非常に珍しい事故に遭遇したというおはなし。
日本は政治力はもちろん経済力も落ちて、それでも食事と電車だけは素晴らしいと言われていた
わけですが、ここに来て新幹線も整備不良で停るようになってしまいました。
【ねじ一本で大騒ぎ】
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